高校生のみなさんの中には、自転車通学の人も多いと思いますが、ヘルメットを着けている人は少ないのではないでしょうか。私は最近、自転車事故の恐ろしさを実感し、ヘルメットを着け始めました。(高校生記者・春時ふみ=1年)

自転車通学のヘルメット、着けてる?

私がヘルメットを買ってもらったのは、今年の夏休み明け。それまでは着用しようと思ってはいませんでした。

いつも登下校に使っているヘルメット。好きな色・デザインを選んだ

中学を卒業して、自由な高校生活を手に入れた開放感があったのと、そもそもまわりに高校生でヘルメットを着けている人が少なかったから。皆さんの中にも「髪型が崩れる」「蒸れる」「かっこ悪い」から嫌だと思っている人が多いのではないでしょうか。 

自転車事故の実態を見て衝撃

しかし、学校で交通安全の集会があり、意識が変わりました。ヘルメットが安全のために大きな役割を果たすと知ったからです。

警察庁のホームページによると、自転車事故で亡くなった方の約6割が頭部に致命傷を負っていて、ヘルメット未着用の場合、事故での死亡率も2.2倍になります。実際の事故で破損したヘルメットの写真はベコベコにへこんでいて、事故の衝撃を痛感しました。

「自分の命が大事」周りに流されないで

2020年時点で、13~19歳のヘルメット着用率は18.8%。親に話したときにも、最初は、「なくてもいいんじゃない?」と言われました。でも、私は、多少不便な思いをしたとしても、自分の命を守ることが最優先だと思い、ヘルメットを着け始めました。

学校や図書館に行くのに自転車は必須。ヘルメットの出番は多い

実際、毎日自転車に乗っていて、ちょっと気を抜いたためにひやりとするときや、危ない運転をする自動車に出会うことも。例えば、見通しの悪い角で、一時停止を無視する自動車に遭遇した経験があります。あと数秒違えばあやうく衝突するところでした。私も気を抜いていたので、自転車がいる可能性に気づいておらず、とても驚き、怖かったです。危険は身近なところに潜んでいます。

自転車通学の友達、特にヘルメットを使っている友達ともそうした危険に対する意識を共有できます。私はまわりに流されず、自分で自分の命を守ることが大切だと考えています。みなさんの日々の生活を少しでも見直す機会になったら幸いです。