あなたは外国人のALT(外国語指導助手)の先生と授業以外で関わることはありますか? 私は「コロナ禍でも外国の方と関わりたい」と思い、思い切って英検の2次試験の練習として、ALTの先生に面接官役をお願いしました。(高校生記事·かすてら=1年)
ALTに英検の面接練習をお願い
面接練習の初日。「ちゃんと話せるのかな」「単語が口から出てくるかな」と不安でいっぱいでした。
緊張しつつ、本番さながらの流れで何度も過去問を繰り返しました。
先生は優しく文法ミスを指摘してくださったり、他の英語表現を丁寧に教えてくださったりしました。
「自分の拙い英語で会話できてるんだ」と安心し、それから毎日先生のもとへ通うようになったのです。おかげで自信と度胸がつき、2次試験に合格することができました。
先生と英語でLINE、文化を学べる
英検後に先生は帰国。それからはLINEで連絡をとっています。私は辞書やサイトで英語を調べながら送っています。
お気に入りの洋楽をシェアし、お互いの生活を写真と共に報告。海外の生活や文化を現地で暮らしている人から聞くのは、貴重な機会です。やりとりの中で、知らない単語や自然な表現を学ぶこともできます。
アジア系の先生が、海外で目の当たりにする人種差別の実態、そこから先生が考える「bias(偏見)」と「discrimination(差別)」について話をすることも。日本に住む日本人は人種差別とじかに接することは少ないです。だからこそ先生の話は私の心に突き刺さり、深く考えさせられるのです。
先生のおかげで視野広がった
あの時、勇気を出してALTの先生と英検の練習をすると決心していなかったら、先生と仲良くなることも、LINEが英語の勉強になることも、海外の暮らしの様子を知ることもなかったのです。
今は国外のことについてもっと知りたいと思い、時間がある時に英語のニュースサイトで世界の記事を読むようになりました。先生との関わりが私の視野を広げ、意識を世界にも向けさせてくれています。