第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)の小倉百人一首かるた部門が7月31日から8月2日まで、墨田区総合体育館で開催された。競技の部では東京都チームが優勝した。(野村麻里子)

5校の混成チーム、7月頭から練習スタート

競技の部は、各都道府県5人(登録は8人まで)のチームで戦う団体戦。決勝は東京都と静岡県チームが対戦し、東京都チームが5対0と圧勝した。

東京都チームは、白鷗高校、関東第一高校、暁星高校、城北高校、筑波大学附属高校の混合チームだ。練習は7月頭にスタート。土日、祝日に関東第一高校に集まって切磋琢磨してきた。

優勝した東京都チーム。主将の島村さんは前列左から2番目

「なんとなく」練習しない

主将を務めたのは、島村花さん(白鷗高校3年)。練習では、1回1回感想戦(終了後に良い点、悪い点などを話し合う)を行い、振り返りを大事したという。「試合が始まる前も、ここの対戦が大事、最後まで粘れるようになど、どんな試合にするかしっかり話しました。なんとなく練習しないのがよかったんだと思います」

部活メンバーではないチームでの練習や雰囲気を「(通常の部活でなら)うまくいくことがうまくいかなかったり、逆にいつもうまくいかないことがうまくいったり。白鷗はおだやかな雰囲気なのですが、東京都チームは元気のある子がいて個性豊かです!」と振り返る。

個々を尊重しつつ自由に

集まって1カ月とは思えないほど、和気あいあいと仲良しのメンバーたち。競技以外のことでも盛り上がり、「イケメンがいたとかおなかすいたーとか、高校生っぽい、くだらないことを話してました(笑)」。みんなで人狼ゲームをするなど絆を深め、「それが試合でも良い風にでた」という。

短期間でチームの団結力を磨けた理由を聞くと「個々を尊重しつつ、自由に。お互いが強さをちゃんと信じていればチームって団結力ができます。自分はのびのび取って、でも周りは信じて……」

最後にかるたの魅力を「個人戦も団体戦も読みもある。いろんな楽しみ方があるのがいい。あと、早く札をとれた時の快感!」と語り、笑顔を見せた。

  • ■東京都メンバー(敬称略)
  • 主将 島村花(白鷗高校3年)
  • 副将 清水高嶺(たかね)(暁星高校3年)
  • 三将 矢島聖蘭(せいら)(関東第一高校1年)
  • 四将 前田凜(白鷗高校2年)
  • 五将 岡崎紗(さら)(白鷗高校3年)
  • 六将 阪田雄大(城北高校1年)
  • 七将 小西美彩子(関東第一高校1年)
  • 八将 岡田真依(筑波大学附属高校2年)