最近、新型コロナウイルスの感染者数が増加。重症化を防ぐために国はワクチン接種を推奨しています。私の姉は大学生で、今年からワクチン接種会場のバイトをしています。何を感じながらどんな仕事をしているのか、聞いてみました。(高校生記者・めておーら=3年)

幅広い年齢層の人に合わせた対応を

―どんなスケジュールで接種が行われているの?

朝8:30から1日がスタート。10:00までに配置決めをして、仕事の内容確認。10:00から12:45まで午前の部の接種を行うよ。

ワクチン接種会場は一日中運営される 

担当は接種受付、予診票確認、接種補助、経過観察などさまざま。午前の部の接種が終わった後、1時間程度休憩を挟み、14:00から17:00まで午後の部の接種。私は土日に主に入れているけれど、平日も会場は開いていて、金曜日は午後の部に加えて夜の部もあるよ。

―どんなことを工夫して働いているの?

高齢者にはゆっくりと聞きやすい口調で、外国人には身ぶり手ぶりをつけながら話したりして、工夫を凝らして伝えているよ。初めは難しかったけれど、自然にできるようになったのは良い収穫。

接種者の年齢層が幅広いので、年齢に合わせた接し方が社会人になる前に経験できたことがうれしかったな。マナーの悪さが目立ったり、小さなことでクレームを入れたりする人もいるけれど……「こういう大人もいるのだな」ととらえてるよ。

素早く待たせない対応を

―大変だったことは?

日々の業務でいうと、名前や生年月日、住所が合っているかを素早く確認することが大変。予診票を受け取り、接種者を待たせないよう「素早く」見ないといけないの。そのような細かな配慮まで行き届かせるまでには時間がかかったな。

―最近、また新型コロナの感染者数が増えてきたよね。改めて、この仕事についてどう思っているか教えて。

「命に関わるものを取り扱っている」という責任が重いと感じているよ。ニュースでも取り上げられるように、ワクチンの打ち間違いは非常に危険、あってはならないことだから。経過観察場所でも、接種者の異変に気づくことができるように、気を引き締めて仕事をしているよ。

接種ミスは命に関わる(写真はイメージ)