買い物や、外食のとき、みなさんは店員さんにどんな態度をとっていますか? 私が大切にしていること、気をつけていることを紹介します。(高校生記者・桜いをり=2年)

店員とのやりとりも一期一会

イヤホンを着けたまま、レジに並んでお会計をする。店員さんの「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」に何の反応もしない。外食をしたとき、お会計をしたら何も言わずにお店を出る……。

私はそんな人を見かけると、ついモヤモヤしてしまいます。みなさんも、こうした行動に心当たりはありませんか?

イヤホンはしまって

今は、マスクや飛沫防止のビニールカーテンのせいで、表情が見えない状況が多くあります。しかし、店員さんとのやり取りも「一期一会」。ささいなことですが、店員さんへの態度に気を遣ってみてほしいと思うんです。

会釈、あいさつとお礼を欠かさずに

私は全部で3つのことに気をつけています。

1つ目は、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」と言われたら、会釈をすることです。言葉で返すことは難しくても、会釈ひとつなら気軽にすることができます。

2つ目は、外食などでは、お店を出るときに「ごちそうさまでした」と言うことです。返事が返ってきてもこなくても、あいさつやお礼の言葉は大切にしています。よく行くお店なら、「おいしかったです」とひと言添えてみるのも好印象だと思います。

3つ目は、「ありがとうございます」を口癖にすることです。私は、このことは相手を問わず大切にしています。例えば、店員さんに「レジ袋はいりますか?」と聞かれたときには、「いりません。ありがとうございます」と付け足しています。相手からの気遣いや親切に対して、「すみません」と恐縮するのではなく、ぜひ「ありがとうございます」と言うようにしてみてください。

「ありがとうございます」の一言で周囲が明るくなる(写真はイメージ)

お礼を言うと自然と笑顔を返してくださる店員さんも多く、うつむいた気分の日でも、お店を出るときにはすがすがしい気持ちになっていることも。ちょっとしたすきを見つけてお礼を言える人は、周囲を明るくすることができる人だと思います。ぜひ、心がけてみてください。

母がお手本、周囲の心配りを大切に

私がこのように考えるようになったきっかけは、母でした。母は、回転寿司店などで席を立つときにも、レーンの内側にいる板さんに「おいしかったです。また来ます」と声をかけるなど、店員さんへの態度がとても丁寧です。身近な存在である母がお手本になってくれたことで、周囲への心配りを大切にするようになりました。

学力ももちろん大切ですが、一番表に出やすい、あいさつや振る舞いなどにも、ぜひ気を遣ってみてください。