「通信制高校」と聞いて何を想像しますか? 「自由に学べる」などポジティブな印象を持っている人や、反対にネガティブなイメージを持っている人もいると思います。そこで、通信制高校に通っている私の学校生活を紹介します。(高校生記者・Hina=1年)
【1】時間割を自分で作れる
通信制高校の仕組みも学校によって違いますが、私の通う高校を全日制と比較しながら紹介します。
まず、時間割を自分で作れます。どの授業を受けるか、週に何回通うかを自分で決めます。
私の場合は、月曜日は休み、火曜日~金曜日はスクーリング(=学校で直接授業を受けること)。授業は午後から始まるので、1日に受ける授業は2~3時間です。
スクーリング以外の勉強は、個人差があると思います。私の受ける授業はほとんど課題がなく、レポート作成くらいです。私は塾に通っているので、塾の課題を2時間以上しています。
私の学校は2学期制。前期は4月20日頃~7月10日頃、後期は10月~12月中頃で、実質1年間で約5カ月だけ登校します。登校期間が短いので、物足りないと感じるかもしれません。
【2】休みが長い
休暇期間は、1年に2度あります。7月10日頃~9月末と、12月中頃~4月20日頃までです。私は休暇期間中、アルバイトや塾の課題をしたりしています。時間があれば家事や運動もします。
1日の授業時間が短く、年間の休みの期間が長いので、アルバイトをする人もいれば、自分の好きなことをして有効活用する人もいます。自分の時間があるのは、通信制の良い点だと思います。加えて、スクーリング期間は朝がゆっくりでも大丈夫なので、朝からランニングなど時間を有効活用できます。
【3】通信制もクラスはある
多くの全日制では、クラス単位で授業を受けます。通信制もクラスはありますが、一人一人受ける授業が異なります。1年生は受ける授業が限られているので、他の学年に比べてクラスの交流の機会は多めです。
【4】卒業までに単位を取る
全日制では、中間テストや期末テストなどの定期テストがありますが、通信制では、定期テストではなく、卒業までに決まった単位を取得する必要があります。
単位を取得するための「単位認定テスト」というものがあり、テストを受けるための必要出席時数やレポート提出の必要があります。
【5】いろんな背景を持つ生徒が通う
通信制は、本当にさまざまな事情を持つ生徒がいます。私は不登校の経験があり、全日制のように毎日通学することに自信が持てず、通信制を選びました。
他にも、海外にルーツがあり日本語支援を必要とする人、毎日のようにアルバイトをして授業料の一部を自分で払っている人など、とても幅広い生徒が通っています。