世界中で地球温暖化について議論されています。実際、暮らしにどんな影響があるのか、そして私たちに何ができるのか考えてみました。(高校生記者・ライチ=2年)
カニや貝が食べられなくなるかも
まず、海洋への影響があります。海水上昇だけではありません。海洋が二酸化炭素を多く吸い込むことによって海が酸性化し、海の中のカルシウムを溶かしてしまうため、カルシウムからできているサンゴやプランクトン、石灰化生物(貝類)を溶かしてしまうのです。
その結果、海の生態系が崩れるだけでなく、私たちもおいしいかにや貝類が食べられなくなってしまうかもしれません。
洪水や川の氾濫の危険が高まる
そして私たちの生活への影響です。地球温暖化によって気温が上昇すると、自然界の氷が溶け、水となって川に流れ込みます。川の水量が増え、洪水や氾濫の危険性が高まることになるのです。
「黒い服は熱を集め、白い服は熱を反射させる」と聞いたことはありませんか? 氷は白いですが、氷が溶けて現れる岩や地表は黒っぽく、太陽光を吸収しやすいのです。結果として、さらに地球の温度を上昇させてしまいます。これは悪循環を引き起こしています。
裏紙や洋服の再利用…身近にできることから
では、私たちにどんな地球温暖化対策ができるのでしょうか。ここで、私が実際行っている「簡単な地球温暖化対策」を紹介します。
一つ目は、「裏紙の再利用」です。裏紙を集めてメモ帳にし、紙の裏側を再利用しています。紙は木から作られますが、木の伐採は地球温暖化につながってしまいます。
次に「着られなくなった洋服や布の再利用」です。これは掃除に使えます。キッチンペーパーの代わりに布の切れ端を使うことで、地球温暖化対策になるのです。
最後に「みつろうラップ」です。これは布にみつろう(ミツバチが巣をつくるために分泌したもの)をしみこませた商品です。普通のラップはプラスチックゴミとなり、環境汚染につながりますが、このラップは繰り返し使用できるので、環境に優しいです。
このように、日々の生活の中で私たちにもできる「簡単な地球温暖化対策」がたくさんあります。一人一人の心がけで地球を救うことができるので、皆さんもぜひ実践してみてください。