今人気の漫画作品は?  最新の漫画売れ筋ランキングを紹介。また、紀伊國屋書店新宿本店のコミック売場を担当している木村歩夢さんに、注目したい2作品をピックアップしてもらいました。

2021年10月の人気漫画ランキング

  • 【1位】呪術廻戦 17(ジャンプコミックス)芥見下々、集英社、440円
  • 【2位】名探偵コナン 100(少年サンデ-コミックス)青山剛昌、小学館、454円
  • 【3位】僕のヒ-ロ-アカデミア 32(ジャンプコミックス)堀越耕平、集英社、460円
  • 【4位】3月のライオン 16(ヤングアニマルコミックス)羽海野チカ、白泉社、540円
  • 【5位】ファイブスタ-物語 16(ニュ-タイプ100%コミックス)永野護、KADOKAWA、1300円
  • 【6位】チ。-地球の運動について- 第5集(ビッグコミックス スピリッツ)魚豊、小学館、591円
  • 【7位】こちら葛飾区亀有公園前派出所 第201巻(ジャンプコミックス)秋本治、集英社、550円
  • 【8位】ヲタクに恋は難しい 11、ふじた、一迅社、815円
  • 【9位】17-21(ジャンプコミックス PLUS)藤本タツキ、集英社、440円
  • 【10位】百姓貴族 7(ウイングスコミックス)荒川弘、新書館、760円​

(集計期間:2021年10月1日 ~10月31日・紀伊國屋書店新宿本店売り上げデータ。価格は税抜)

「チ。-地球の運動について-」

魚豊/著(小学館)既刊5巻

15世紀前半のヨーロッパ「P国」。「宇宙の中心は地球である」という【天動説】を信じて疑わない「C教」が覇権を握っている。そんな情勢下において、天動説に一石を投じるところから物語は始まる。

【地動説】……「宇宙の中心は太陽であり、地球が太陽の周りを回っている」という現代では誰もが知っている真実にたどり着くまでの長い道のりを、独自の視点から描いた作品。人はいかにして真実を守り抜くのか、命にも勝る矜持とは……。

畳み掛けるような問いかけの連続にぼうぜんとしたまま、改めて第1集の表紙を見返した時、このマンガのすさまじさに鳥肌が立つ! あらゆるジャンルで書き尽くされた題材にも関わらず、新刊が発売になる度に今も読者の度肝を抜き続けている。

「百姓貴族」

荒川弘/著(新書館)既刊7巻

『鋼の錬金術師』『銀の匙』『アルスラーン戦記』など、数々の大人気マンガを手掛けた漫画家・荒川弘先生の農業エッセー。

実家は北海道、酪農と畑作をなりわいとする荒川家は毎日が戦場!「働かざるもの食うべからず」の家訓の下、子供の頃から家業の手伝いをしてきた荒川先生の実体験をコミカルに描いた作品。特に親父殿のエピソードの数々は、「さすが十勝の大自然と渡り合ってきた男だな!」という力強さとおおらかさで、思わず笑ったり時にはドン引きしてしまったりも……。

農業の現場を笑いを交えつつ大真面目に描いた本作品を読むと、いかに大変な仕事かよく分かる。同時に、その奥深い魅力のとりこになってしまうこと間違いなしだ。

マンガを紹介してくれたのは…

木村歩夢さん(紀伊國屋書店新宿本店・コミック売り場担当)

 

紀伊國屋書店新宿本店 

コミック売り場は、原画や書店員によるポップやおすすめチラシなどが置いてあり、漫画好きにはたまらない空間になっている。

紀伊國屋書店ウェブストア

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