新型コロナウイルスが猛威を振るう今、国はワクチン接種を呼び掛けていますが、副反応が不安という人もいるのではないでしょうか。私は8月に2回目の接種を終えました。その体験を話しします。(高校生記者・あかり=1年)
感染しても重症化を防ぎたい
私がワクチン接種を決めたのは、夏休みが始まってすぐのことです。
始めは、若い人に関する副反応などのデータが少ないから、「もう少し同年代の人たちが打ってからにしよう」と家族と話し合っていました。ところが、だんだんと感染者が増え始め、病床が逼迫(ひっぱく)しているというニュースを見て、「もし感染してしまっても重症化を防げるように」と考え、接種することを決めました。
予約サイトとにらめっこ
私は2回とも自分が住んでいる地域の予約サイトから予約したのですが、予約するだけで3日以上かかりました。1回目は2時間ほどで予約できたのですが、2回目を予約するのが大変でした。ずっと予約ページを開いておいて、ことあるごとに見る、という感じでした。
最近は一般企業がやっているワクチン接種もあるので、これから受ける人はそちらを検討してもいいかもしれません。
他の予防接種よりも痛くない
1回目
1回目の接種は、個人の病院で受けました。
ワクチン接種自体は他の予防接種よりも痛くないと思います。腕に細い棒のようなものを押し付けられる感覚です。
午前中に接種したのですが、夕方ごろから腕が痛くなってきました。腫れるようなことはなかったのですが、全体的に腕が重く、筋肉痛や軽い肉離れのような感覚でした。接種した翌日は一日中痛かったですが、3日目には痛みもひきました。1回目では発熱はなかったです。
2回目
2回目は集団接種会場に行きました。
ワクチンを接種する前に、検温や身分証明書の提示などがあります。ベルトコンベヤー式のような感じで、割とスムーズに進んでいました。
ワクチンを接種するブースでは、医師と対面になるように座り、問診をしてもらった後に看護師に接種してもらいました。
受けた後は15分ほど経過観察のために待機となります。大きな会議室のような場所に間隔を空けて椅子が並べてありました。看護師の方が待機しているのですが、前方は「要観察」という専用の椅子でした。重いアレルギーを持っていたり、過去のワクチン接種で強い副反応が出たりした人はそこで待機するようです。
集団接種でも本人確認は何度もありましたし、経過観察でもしっかり対応をとっていることが分かりました。
2回打ち終わって
集団接種と個人病院での接種、どちらも体験しましたが、安全性やかかった時間はどちらもそこまで変わらないかな、と思っています。
正しい情報を集める大切さを痛感
2回目の副反応では、腕はあまり痛くなりませんでした。どちらかというと倦怠(けんたい)感や発熱がつらかったです。
当日の夕方から熱が上がり始め、接種から大体8時間後に37.8度まで上がりました。頭は割とクリアなのですが、とにかく体がだるかったです。
翌日の朝は、一度36.9度まで下がりましたが、昼ごろにはまた37.5度まで上がりました。夜までそのまま下がることも上がることもなかったのですが、10時ごろに一度嘔吐(おうと)してしまいました。翌日は熱も下がって、回復しました。打った次の日が一番つらかったです。
今回のワクチン接種で、「正しい情報を集めること」の大切さを痛感しました。私はワクチンの副反応に嘔吐があることを知らず、とてもびっくりしましたし、副反応ではなくコロナに感染しているのではないかと、とても不安になりました。
副反応は大変でしたが、ワクチンは周りの人、そして自分を守れる一番大きな武器になるはずです。「自分はコロナにかからないだろう、大丈夫だろう」などと考えずに、信用できる情報を集めて、ぜひ一人一人がワクチン接種を検討してくれれば、と思います。
下のサイトは、福島県相馬市の高校生のワクチン接種後の副反応についてのアンケートの回答結果をまとめたものです。同年代の人たちにどのような副反応が出たかがとても分かりやすくまとめられています。ぜひ参考にしてください。
https://www.city.soma.fukushima.jp/material/files/group/34/20210811.pdf