卒業シーズンに聴きたくなる曲を高校生記者に紹介してもらいました。
不安や孤独で押しつぶされそうな心に寄り添う
星野源「未来」
星野源さんの「未来」という曲です。この曲は星野源さんのセカンドアルバム「エピソード」の収録曲で、ゆったりと語りかけるような優しくて、聴いていてとても落ち着く曲です。
卒業は人との別れでもあり新しい未来の始まりでもあります。そんなときに「何度も何度も 言うよ 始めから たった 一つだけを君は持っている」という歌詞が大切な人を思う自分の気持ちや新しい生活への不安、孤独に押しつぶされそうな気持ちに寄り添ってくれます。(たあたろ=1年)
友達とは少し会えなくなるだけ
AAA「HORIZON」
AAAの歌です。「ねえあんなにも一緒にいたから サヨナラは言わずに これでit's over 少し会えなくなるけど」……友達とは別れてしまうけれど、少し会えなくなるだけだよ、と教えてくれるような歌詞が、胸に刺さります。(はなとぅぶ=3年)
涙よりも笑顔があふれる
Little Glee Monster「青春フォトグラフ」
Little Glee Monster の「青春フォトグラフ」です。
この曲はポップなリズムで、明るい感じです。聴くと、涙が出るよりも笑顔があふれてきます。そして、みんなとの思い出の写真をムービーにするときの曲にぴったりです。実際にムービーを作ってもらったことがあり、私の中でいい思い出に残っています。(リスのしっぽ=1年)
子供でいられない、でもまだ子供でいたい…
SHISHAMO「水色の日々」
SHISHAMOの「水色の日々」です。
この曲は、卒業する人の心の声が歌詞になっていて、等身大の感情が心に響きます。この曲のオススメポイントは、「今日だけは泣いたって良いでしょう?」という歌詞です。もう子供ではいられない自分と、まだ子供でいたい自分との葛藤が表現されていて、新しい一歩を踏み出す人に優しく寄り添ってくれます。(りこぴん=2年)
失敗や挫折はいけないことではない
DREAMS COME TRUE 「MERRY-LIFE-GOES-ROUND」
DREAMS COME TRUE の「MERRY-LIFE-GOES-ROUND」です。
私は今までの高校生活で頑張りを認めてもらえず挫折したことや、「学校に行きたくない」と思ったことも何度かあり、その度に落ち込んでいました。そんな感情を持っている自分はいけないと思っていました。
そんなとき、この曲の「夢や希望 失くしても人生は ララル♪ まわってくの ゲームオーバーに見えても その先 ララル♪ 続いてくの」という歌詞が私に「生きる力」を与えてくれました。そしてこの歌詞を聴いて、失敗や挫折はいけないことではないし、その経験はその後の人生に十分に生かせるということを実感しました。
卒業を控えた今この曲を聴くと、これまでの思い出がよみがえり、無事に高校生活を送れたことに感謝しなくてはならないと思います(かんちゃん=3年)
昔の思い出がよみがえる
MONGOL800 「小さな恋のうた」
「小さな恋のうた」です。私が中学3年のころ、3年生を送る会のあと、3年生と学年の先生方でレクリエーションがありました。そのときにこの歌が流れて、みんなでステージに上がって歌って笑って泣いて、最高に楽しかったんです。
この曲を聴くと、中学のメンバーや先生方を思い出すし、めっちゃ会いたくなります!(めろん=2年)
今ある時間を大切にしようと思える
いきものがかり「YELL」
いきものがかりの「YELL」です。
部活が大好きで、「この時間がずっと続けばいいのに」と思うことがあります。しかし、この歌詞には「永遠など無いと 気づいたときから 笑いあったあの日も 唄いあったあの日も 強く 深く 胸に 刻まれていく」という歌詞があり、先輩たちの卒業や引退を目の当たりにしたときに聴くと「自分たちも今ある時間を大切にしよう」と思えます。
「サヨナラは悲しい言葉じゃない それぞれの夢へと僕らをつなぐ YELL」という歌詞も大切なことに気づかされます。大切な仲間たちと過ごしたいとおしい時間に別れを告げることは名残惜しくても、引退や卒業式で何かにサヨナラを告げること。それは終止符であり、個々が夢に向かって走りだす合図。だからこそサヨナラはその勇気をくれるYELLなのだと思えるからです。(マリーナ=2年)
悲しいだけじゃない
レミオロメン「3月9日」
レミオロメンの「3月9日」です。
他の卒業ソングには学校での友人や先生との思い出や別れの悲しさを歌ったものが多いですが、「あなたにとって私も そうでありたい」という歌詞からも読み取れる通り、この曲には自分のこれからの生き方につなげようとするフレーズが含まれています。
ただ悲しいというだけ、感傷に浸るだけで終わらないのが、私が思うこの曲の魅力です。(るんるん=1年)
春、卒業の情景描写がすてき
「桜散る頃~僕達のLast Song~」
「桜散る頃~僕達のLast Song~」です。
作詞は調布市立神代中学校の平成13年度の卒業生。作曲は山崎朋子さんです。これは合唱曲で私が中学3年のときに歌った曲で、全ての合唱曲の中で最も好きな曲です。
この曲は「未来の僕達へ」の想いをつづった歌詞で2番のサビの「未来の僕達へ 贈る言葉はひとつ 君に会えてよかった」という歌詞は本当に共感できます。
「涙色の空 春の雪が降る」など景色の描写もすてきな表現です!(仮牧=2年)
どうして生きているの? 衝撃的な歌詞が好き
松山千春「君を忘れない」
松山千春さんの「君を忘れない」です。この曲は中学校の卒業式で歌う予定でしたが、コロナウイルスによる緊急事態宣言で卒業式が短縮になったため、多数決の結果、この曲ではない方の歌が採用されて幻の卒業ソングとなってしまいました。
初めて聴いたとき、「“どうして生きているの?” 君は僕に尋ねたけど答えを急ぐことはない やがてわかるから」という歌詞が衝撃的で好きになったので、歌えなかったことに未練でいっぱいです。(sumomo=1年)
自分の行動次第で人生は変わる
海援隊「新しい人へ」
海援隊の「新しい人へ」です。
この曲を聴くと、1歩踏み出して何かに挑戦してみようという勇気が湧いてきます。「何の花だろうこんな坂の途中 冬を選んで咲く花もある 止まれば倒れるこの自転車が 君が選んだ生き方なんだね」という歌詞から、生き方は人それぞれで、自分の行動次第で人生は変わるのだと感じました。
卒業、大学への入学を控えた今、この曲の歌詞は私の背中を押してくれています。高校生活でさまざまなことに挑戦してきた自分の姿と重ね合わせて聴くと、歌詞の一言一言が心にしみます。(かんちゃん=3年)