生徒がよりよい学校生活を送るため、問題や課題を解決する生徒会役員たち。役員以外の生徒は、実際にどんなことをしているのか、実はよくわからない…なんてこと、ありませんか? 今回は、生徒会活動に打ち込む高校生記者のありんこさんに、活動内容を教えてもらいました。

生徒からの要望に応えたい

私は中学から生徒会活動に打ち込んでいます。企画書を書き、思いを学校生活に反映させた経験は、コロナ禍で先が見えない現在の生徒会活動でも役に立っています。

私が生徒会活動に挑戦したのは、「駐輪場に駐輪場所を示す表示がないという状況を改善してほしい」という要望を聞き、自分自身が状況を変えたいと思ったからです。

試行錯誤して取り付けた駐輪場の表示

駐輪場を使いやすくしたい、専門家にも話を聞きに

しかし、実現はとても難しいものでした。

ラミネート加工したA3用紙を掲示しましたが、強い雨風に耐えられず、ほとんどが取れてしまいました。解決策を探るべく、役員と話し合いを重ね、専門的な知識をお持ちの先生方にも話を伺いました。

抵抗を受けにくく、かつ遠くから見やすい大きさはどれくらいか、耐久性・安全性が高いのはどのようなものか、実験を重ね検証しました。話し合いと実験結果から、布とビニールの両方の特徴を持った横断幕などに使われる素材にたどり着くことができました。

試行錯誤を繰り返しましたが、周りの友達に喜んでもらえたことがうれしかったです。今、取り付けてから約3年が過ぎようとしていますが、一つも飛ばされていません。

企画書づくりのコツが分かるように

ほかにも、正面玄関を華やかにするため季節の飾りつけをしようと企画しました。

正面玄関の飾りつけのために書いた企画書

企画書を書くときは、目的と5W1Hを明確にすることを心がけました。次の写真は、実際のクリスマスの飾りつけの様子です。

2年生全員に模様を描いてもらった紙で作ったクリスマスツリー、一人一人の負担は大きくなりすぎないけれど、みんなで作った一体感を得られるものになったと思います。ほかの飾りは、有志生徒や生徒会役員、先生方の協力で作りました。このほかにも行事の企画・運営や意見箱(目安箱)の活用など幅広い活動を行いました。

実現したクリスマスの飾りつけ

活動を通して、視野を広く持ち先を見た行動をすることの大切さを学びました。今、コロナの影響で先が見えない中ですが、何が求められているのかを常に問いかけて、さらに良い生徒会活動を行っていきたいです。(高校生記者・ありんこ=2年)