みなさんはヘアドネーションを知っていますか? 聞いたことがないという人も多いと思います。ヘアドネーションについて、体験した感想や条件面でおすすめできる送り先団体も含めて紹介します。(高校生記者・なお=2年)

学校が忙しくて伸びっぱなしの髪を活かしたい

ヘアドネーションとは、小児がんの治療や脱毛症などによって髪の毛を失ってしまった子どもたちのウィッグ作りのために、髪の毛を寄付する活動です。ウィッグは人工の毛でも作れますが、人の髪から作った方がより本物らしくなじみやすいものになると聞きました。しかし、髪の寄付が少なくウィッグを待つ人も多いそうです。

ヘアドネーションを行ったという認定証

私がヘアドネーションを知ったきっかけは母でした。

高校生活が忙しくてなかなか髪を切りに行く時間が取れず、伸ばしっぱなしになっていた髪を活かす方法として、ヘアドネーションを提案してくれました。どうせならこの伸ばした髪を活かしたいと思い、寄付を決意しました。

最初の毛束は自分でカット、ドキドキ……

髪の毛をいくつかの毛束に縛ってもらい、最初の毛束だけ自分でカットしました。自分自身でカットするのはとてもドキドキしました!

髪の毛をいくつかの毛束に縛ってからカットする

その後、自分で髪を寄付団体へ発送、そして寄付した認定証を受け取って私の初ヘアドネーションは完了しました。バッサリとカットしたことでイメチェンができたし、自分の髪の毛が誰かのために役に立ったのかと思うとうれしかったです。ヘアドネーションをしてよかったと思っています。

くせ毛、染めた毛、15センチからOKの団体も

ヘアドネーションはハードルが高いと思われがちですが、実際はそこまで難しくないんです! 日本でヘアドネーションをしているところはいくつかあるのですが、私は「つな髪」という団体を選びました。

団体によって違いはありますが、ここではくせ毛でも染めていても寄付することができます。また、普通は髪の長さが31センチ以上ないと寄付できない場合が多いのですが、15~30センチの髪も受け付けていて、より手軽にヘアドネーションをすることができます。

カットした髪は寄付団体へ発送する

美容室は、「ドネーションカット」と呼ばれるゴムで束ねて切ることに対応してくれるところを選びます。「つな髪」には協賛美容院のリストがあり、ドネーションカットに対応してくれます。

捨てられる髪が誰かのためになる

私の場合は個人で発送したので、カット代以外にレターパック料金と認定証用の返信封筒代がかかりました。ですが、切った後は捨てられてしまう髪の毛が、誰かのために使われるという取り組みの魅力に私はひかれました。

みなさんもそろそろ髪を切りたいなと思ったときに、少し我慢して髪を伸ばして、ヘアドネーションをしてみませんか?