気が付くと部屋は物でごちゃごちゃ、プリントがどこかに行ってしまったそんな経験はありませんか? 部屋の整理整頓が趣味の高校生記者・かりんさんに、上手に片付けられるコツを教えてもらいました。

整理整頓って楽しい!

私は幼いころから整理整頓が大好きです。親に「整理ばかりしていないで勉強しなさい」と怒られるほど、暇があれば部屋の整理をしています。

整理整頓は家事の一つだと考えている人が多いと思います。しかし私は、整理整頓は小学校のときの工作よりも楽しい「空間の工作」だと考えています。普通の工作とは違い、いくらでもやり直せます!

私はいろいろなところに片付けに行っていますが、こだわっていることがあります。「使いやすさを一番重視」「できるだけ部屋を広く、きれいに、おしゃれに見せる(その空間の所有者の好みにする)」「誰が見ても、どこに何があるか分かるようにする」の3つです。

写真とともに、整理整頓のコツをお伝えします。

1、狭い部屋のレイアウトを工夫

私の部屋

これは、私の部屋を図で表したものです。私の部屋の広さは4.5畳で、クローゼットが2つ。狭いと感じるため、家具をどう配置したら広く見えるかを常に考えています。そこで、徹底的に物を減らし、ベッドと空気清浄機以外は、学習机も含め全てクローゼットの中に納まるようにしました。

2、学習机は使いやすさを重視

学習机の様子

学習机は、見た目よりも使いやすさを重視しています。棚上段には、置物、ティッシュ、飴の瓶を置いています。棚下段は毎日使うものを入れています。左側にはメモ用の裏紙、日記など、右側には毎日やる問題集等を置いています。

3、引き出しはよく使うものを手前に

引き出しの中(文房具)

机の引き出しは、毎日使うものを一番取りやすい所に置きます。片付け好きの私でも、後片付けをしなくなるからです。手前にあるものは、ほぼ毎日使っています。奥の箱に入っているペン類は、週に1回ほどしか使いません。もう一つの引き出しは、パソコン専用にしています。

パソコン専用の引き出し

4、プリント類はファイルボックスで仕分け

プリントをファイルボックスで仕分け

私は、ファイルボックスを教科ごとに分けて、それぞれにラベルを貼っています。プリントは、そのファイルボックスの中で、さらに細かくファイル等で分けています。

上段は、教科ごとにファイルボックスで分けています。中段は、ファイルボックスごとに重要書類、楽譜や部活のプリント、定期テスト、使っていないノート、小論文(塾)、塾の書類を入れています。下段も中段と同じです。

5、ただ詰め込むのではなく、見えるように

物が詰め込まれた押入れ

これは、ある家の押入れです。荷物を詰め込んで扉を閉めてしまえば、一見きれいに見えるかもしれません。しかし扉を開けて上の写真のような状態では、何がどこにあるのか分からず、出し入れだけですぐ汚くなってしまいます。

物を取り出しやすく整頓できた

そこでこの写真のように、何がどこにあるか見える状態にすることで、出し入れがスムーズになります。この状態にするためには、少しずつ整理するのではなく、一回全部出したほうが、結局は短時間で整理できると思います。とりあえずどこかに置いておくことがなくなり、何がどのくらいあるのかも把握できるため、汚くなりづらいです。またbefore & afterを比べると達成感が出るため、掃除するときはぜひ写真を撮ってみてください。

 

6、取り出しやすさを意識

上の荷物が出し入れできない

これは、高齢者の家の押入れの写真です。収納ケースや収納棚があるため、ある程度はどこに何があるかわかります。しかし、上の方は手が届かず、とても使いにくい状態になっています。そうなると出すのはもちろん、戻すのはもっと大変になるため、戻しにくくなります。

すっきりして、手が届くように

そこで、一番使うものから中段、下段、上段という順に入れます。ここでは、中段に毎日使うものを入れる収納ケース、下段にトイレットペーパーやアイロン、上段にもらいものの箱を置いています。そうすると、普段使うものは容易に出し入れができ、汚くなりにくくなります。

7、ラベリングは馬鹿にできない

ラベリングで、定位置以外の場所にしまうのを防ぐ

片付け方についての本を読むと、大抵の本にラベリングについて書かれています。

ラベリングは手間がかかるし、自分で位置を覚えておけば必要ないと考えてしまう人もいると思います。私も最初は、ラベリングを舐めていました。しかし、家にあるすべてのモノの位置を完璧に把握することはできません。明確に定位置が決まっていないと、どこに戻せばいいのかわからなくなるものが増え、すぐ汚くなってしまいます。ラベリングをすれば、定位置以外の場所にしまうのを防げます。

8、要る・要らないではなく、使うか使わないかで判断

使わないと実感したものは処分

モノの取捨選択をするときに要るか、要らないかで考えると、多くのモノに何らかの思い出があって、簡単に手放すことはできないと思います。しかし、実際に使うか使わないかを自分自身で考え、使っていないことを実感することで、手放すことができると思います!

個人的には、こんまりさんの「ときめき」による判断と似ていると考えています。

9、それぞれの場所にフィットした収納グッズを

収納グッズとして売られていないものも利用

収納グッズ一つとっても、幅や高さなどで取り出しやすさ、使いやすさは大きく異なります。そこで、それぞれの場所や物に適した収納グッズを見つけることも大切です。牛乳パックや紙コップ、磁石や紙袋など、収納グッズ以外のものの方がよい場合もあります。また、直接置くというのもある種の収納だと思います。

使いにくさを感じるところがあった場合、100均等を眺めてください。さまざまなものが売られているため、ピンとくるものが絶対あると思います!

10、オリジナリティのある空間を作る

オリジナルな空間を作るのが大事

整理整頓の例をいくつか紹介しましたが、一番重要なのは、自分が過ごしやすい空間を作ることだと思います。そのために、自分で好きな家具や収納グッズ、インテリアの色、形、定位置を選んでいきます。そうすることで、オリジナルな部屋が完成します。

少しずつ収納グッズやインテリアを統一していくこの過程にも、他では味わえない楽しさがあるため、ぜひ多くの方に知ってもらいたいです。

楽しんでやれば、必ず整理整頓が好きになると思います。そして、オリジナルな空間を作るために、定番の収納グッズをはじめ、意外なものも役に立つので、探してみてください!(高校生記者・かりん=3年)