みなさんは自分の意見を友達にはっきり言えますか? 高校生記者のひまわりさんの中学時代は、周りの顔色をうかがう日々を送って息苦しさを感じていました。高校生になり、自分の感情を表現するようになってから、何が変わっていったのか、振り返ってもらいました。
「変わってるね」の一言で周りの顔色をうかがうように
中学生の頃の私は、周りの顔色をうかがう生活を送っていました。
「変わってるね」と言われたことが原因です。「みんなと同じじゃないと嫌われるんじゃないか」と考えた私は、自分を隠すようになりました。
その考え方に慣れてしまったので、周りに気を遣い過ぎていることに気づかず、自分で自分の行動を束縛する息苦しさによく悩んでいました。
相手に合わせることでつながっていられる対人関係もありましたが、自分のしたいことに真っすぐ進めないことに違和感を覚えていました。
感情をありのままに伝えた「いじめられるかな…?」
高校生になり、人間関係を再構築するよい機会だと考えた私は、自分の感情をありのままに表現するようにしました。最初は、こんな態度でいじめられないか、みんなと違うことで人を嫌な気分にさせないだろうかと不安でした。
ですが、その不安とは逆に、友達は増えていきました。今では「一番信用できる、絶対うそをつかない人」と信頼してもらっています。
補習で一番前に座ったら充実した時間になった
自分の気持ちに正直になることが、自然とできるようになったと感じることがありました。それは、自由席の補習で一番前の席に座ることです。
友達には「なんで前?」「めっちゃ当てられてかわいそう」などと言われました。でも、一緒に前で授業を受けた友達に、「前で授業を受けたら、授業に参加している感じが増して楽しい」と伝えたんです。
それまで他の友達には「最悪だったわ」と言っていたのに、「実は私もそう思ってた」と意外な返事が返ってきました。意見を周りに合わせていたのは私だけじゃなかったのかと驚きました。それからは、毎日友達と最前列で補習を受け、充実した時間となりました。
合わせ過ぎずに自分らしく
周りの空気を読まなければならないときはあります。しかし、周りに合わせすぎると、自分を見失ってしまいます。少し苦しいなと感じたなら、自分に素直になって生活してみてはいかがでしょうか。高校3年生になりましたが、今のように自分らしく過ごす日々は、とても楽しいです。(高校生記者 ひまわり=3年)