地球温暖化が深刻な問題になっています。高校生記者のかなかもさん、普段から地球にやさしいエコな生活を心がけているそうです。どんな生活を実践しているのか、話してもらいました。
温暖化が止まらない…私にできることは?
世界の平均気温が高くなっています。SDGs(持続可能な開発目標)は「気候変動に具体的な対策を」を目標の一つに掲げています。地球に住む人間として、今や地球環境の問題は無視できません。
気候変動に対して積極的な対策を求める若者を中心とした、世界的な運動「Fridays For Future」(以下FFF)は、近頃日本でも活動が広まりつつあるようです。
私も環境問題に関心を持ち、地域のFFFの活動に参加しています。日常生活では、できるだけ地球に負担の少ないエコな行動を心がけています。
1、冷暖房の使い方を見直す
私が普段の生活で心がけている、エコな取り組みを3つ紹介したいと思います。まずは節電です。
毎日暑い日が続き、ついエアコンをずっと稼働させてしまうこともあるかと思います。私は、休日はできるだけ朝のうちにダイニングで勉強するようにしています。家の中で何台もエアコンをつけるのではなく、家族みんなで1つのエアコンで涼みます。
冷房の設定温度を1度高く、暖房を1度低くする。設定温度を冷房の時は28度、暖房の時は20度を目安にするなどの努力をすれば年間約31キロの二酸化炭素排出量を削減できて、電気代も約2000円節約できるそうです(環境再生保全機構ウェブサイトより)。
私は机上にハンディファンを置くこともあります。部屋全体の温度が調節できたら、次は体感温度の調節をするように心がけています。少し風があるだけでも、体感温度はかなり変わります。
2、植物性の食品を選ぶ
次に食事です。普段何気なく口にしている食品も、少し置き換えるだけで環境にやさしい食事をすることができるそうです。
動物性食材は、その生産に世界の農耕地の83%を必要とし、地球温暖化の原因の58%、水質汚染の原因の57%、大気汚染の原因の56%を占めるという研究があるそうです。
食事は家庭ですることが多いし、私は高校生で一人暮らしもしていないので、口にする全食品を植物性のものに置き換えることはできていません。ですが、自分で買うおやつなどはできるだけ植物性のものを選択するようにしています。最近は、乳製品を使わない料理や大豆ミートを提供するお店も増えてきたように思うので、できるタイミングで一品でも植物性に置き換えることを試してみるのもよいと思います。
3、環境に優しい認証マーク付きの商品を買う
最後に買い物です。「買い物は投票だ」という言葉をご存じですか? 食事の話ともつながりますが、消費者である私たちが、購入する商品に責任を持つことで、生産者側に自分たちのニーズを伝えられるという考え方です。
私が先日買ったシャンプーは、100%再生プラスチックの容器に入っていました。紅茶にはリサイクルが可能・再生原料で作られた認証マークと、たい肥にできる紙素材のティーバッグであることを保証するマークがついていました。
そうした商品は、認証マークなどがないものに比べ、少し値段が上がることがあります。それでも取り組みを頑張っている企業から商品を購入したい、どうせ買うなら少しでも環境にやさしい商品を生活に取り入れたい、という気持ちで購入しています。
自分の選択によって、微力でも環境に配慮した商品に需要があることを伝えられます。需要が増えれば、今後そのような商品も増えていくと考えています。
「ちりも積もれば山となる」
レジ袋の無料配布が終了しました。今後日本でも環境に配慮した商品やサービスは増えると思います。「ちりも積もれば山となる」という言葉を信じて、無理なくできるところから、エコな取り組みがより多くの人に受け入れられればと願っています。(高校生記者・かなかも=2年)