オススメの漫画を高校生記者のmoru@32さんに紹介してもらいました。

挫折したピアニストの少年が少女との出会いで変わる

『四月は君の嘘』新川直司著(講談社コミックス月刊マガジン、470円=価格は1巻、税抜)

『四月は君の嘘』は、圧倒的個性を持つ天才ヴァイオリニスト宮園かをりと、あることをきっかけにピアノの音だけ聞こえなくなってしまった元天才ピアニスト有馬公生が出会うところから始まります。

『四月は君の嘘』新川直司著(講談社コミックス月刊マガジン、470円=価格は1巻、税抜)

そして、かをりとの出会い、幼なじみの澤部椿、渡亮太などの支えを通じ、ピアノの表舞台から姿を消していた公生が、再び表舞台に出て、さまざまな人と再会し、変わっていきます。登場人物たちをめぐる恋愛模様も見どころの一つです。

日常へ感謝する気持ちが芽生える

この機会に改めて読み返したことで、普段あたりまえと感じて過ごしている日々の大切さを強く感じることができました。新型コロナウイルスがはやっている今、学校で授業を受けたり、家族や、友達と会って会話できたりする何気ない日常に感謝する機会になりました。この作品でも、読むと同じような感情が胸にあふれます。皆さんもこの作品を通じてそうした感情を思い出し、心に留めてもらえたらうれしいと思います。

勉強を頑張りたい時に読む

また、勉強などをやるため自分にスイッチを入れたいときなどにも読むとお薦めです。私は、時々集中して勉強に取り組めていませんでした。しかし、この作品を読み進めていくうちに、一つの言葉が心に響きました。「逆境でこそそいつが本物かどうかわかる だってよ 星は夜輝くんだぜ」という渡のセリフです。

入学してすぐに休校になってしまい、正直不安なことが多くありました。ですが、この言葉で「逆境の中で頑張り続けられたなら、いつの日か報われる」と信じることができ、集中力を増して勉強に取り組めました。

他にも、魅力的なセリフがたくさんあります。なので、迷ったり、悩んだりしたときに、ぜひ読んでみてください。もしかしたら、何かが変わるきっかけになるかもしれません。(高校生記者・moru@32=1年)