高校生のえんぴつさんは、副部長として部をまとめてきました。ですが、後輩が思い通りに動いてくれずに悩み、いら立ちを抱える日々を過ごしていました。初めての挫折をどう乗り越えたのか、明かしてもらいました。

周りを見て行動、先輩より先回りは当たり前じゃないの?

私は学校の中でも1、2を争う忙しい部活の副部長として、1年間部をまとめてきました。

副部長として部をまとめてきた(写真はイメージ)

これまで私は、周りを見て何をすべきなのか考えて行動すること、特に自分が後輩の場合は、先輩より先回りして動くというのが自分の中では当たり前のことでした。部活はなるべく休まないことも、当たり前だと思っていました。

思い通りに動かない後輩たち、顧問からもダメ出しされて

しかし、いざ部をまとめるとなると、後輩は私たちが動くまで動かない、部活は気軽に休むという人が大半でした。

私は、なぜ当たり前のことがこんなにできないのか悩むとともに、怒りが湧いてきました。その上、顧問の先生から、もっと部をまとめないとダメだと言われ、それまで楽しかった部活も楽しくなく、完全に挫折したと感じました。

一から説明しないと分からない

そんなとき、同級生の「やらなくちゃいけないことは、一から説明しないと分からないんじゃない?」という一言で、自分が人を自分の「当たり前」という物差しで測り、後輩を「当たり前のこともできない」という目でしか見ていなかったことに気づきました。

このことから私は、人と接したり、まとめたりするときには、自分の「当たり前」を押し付けるのでなく、自分が「当たり前」としている部分から話すことを学びました。

自分の「当たり前」は相手の「当たり前」ではない(写真はイメージ)

自分の当たり前をいったん置いておく

一から説明したり、自分の「当たり前」をいったん置いておいたりすることで、他人へのいら立ちもなくなりました。相手も何をすればいいか明確に分かるので、良い関係を築くことができるようになりました。このことは、自分の中での大きな成長だと感じています。

すぐにできることではないかもしれませんが、いま自分の「当たり前」が相手の「当たり前」じゃなくて困っている人は、少しずつでもいいと思うので実践してみてください!(えんぴつ=3年)