読むと癒やされる、ほのぼのとした日常を描いた漫画を高校生に紹介してもらいました。(価格は1巻、税抜)

売れ残りのぶさかわ猫が愛される喜びを知る

『おじさまと猫』桜井海著(ガンガンコミックスpixiv、815円)

物語は、紳士的な「おじさま」が、ペットショップで売れ残ってしまったぶさかわ猫・ふくまると出会い、始まります。誰にも見向きもされなかったふくまるは、初めて誰かから愛される喜びを知ります。

「2018年上半期1番売れた1巻 第1位」というキャッチコピーの通り、猫のふくまるとおじさまの愛にあふれるやり取りに共感する人が続出、累計100万部を突破したほっこり漫画です。

おじさまも、妻の亡き後感じていた孤独をふくまるによって癒やされていきます。普通の日常の中で、深い愛情がお互いの心を温めていく様子が、読んでいてすごく愛おしいです。

猫を飼っている方や癒やしが欲しい方に、おじさまの優しさとふくまるのかわいさに癒やされる、『おじさまと猫』をおすすめします。(ぷらむ=3年)

『おじさまと猫』 (C)Umi Sakurai/SQUARE ENIX

母のキャラが濃すぎる 思わず大爆笑

『あたしンち ベスト』けらえいこ著(朝日新聞出版、980円)

母、父、あたし・みかん(高校生)、弟・ユズヒコ(中学生)の4人家族・タチバナ家を中心に展開する日常のお話です。

オススメポイントは、なんといってもみかんの母のキャラが濃すぎることです。文字だけではこのおもしろさを伝えられないのが残念ですが、ストーリーがおもしろい上に絵もおもしろかわいいので、とっても癒やされ、おなかを抱えて笑うことができると思います。

新型コロナウイルスの影響で休校になっていて、「コロナ疲れ」をしている人はぜひ読んでみてください。くすりと笑えるショートストーリーがたくさん入っているので、疲れを吹き飛ばしてくれると思います。(いちごみるく=2年)

『あたしンちベスト 1 母じょうねつ編』

飼い猫たちの日常描く 擬人化シーンがおもしろい

『うちの3ねこ』松本ぷりっつ著(竹書房、933円)

この漫画は『うちの3姉妹』の作者である松本ぷりっつさんの漫画で、家で飼っている3匹の猫ちゃんたちの日常を描いたものです。

おすすめポイントはなんといってもかわいいイラストです。また、猫たちがどんなことを思っているのか、想像をめぐらせて擬人化されている表現がおもしろく、クスッと笑える作品です。

小学生の頃によく読んでいたのですが、休校中に読み返してみたらとても癒やされました。ぜひ読んでみてください。(AM=3年)

『うちの3ねこ』

等身大の高校生の葛藤と成長を描く

『君と僕。』堀田きいち著(ガンガンコミックス、419円)

双子の兄弟、悠太・祐希と幼なじみの春、要を中心とする男子高校生たちの、事件も熱血もない毎日を描く脱力系青春グラフィティです。

オススメポイントは、ギャグとほろ苦さのあんばいが絶妙だということです。登場人物たちが繰り広げるコントのようなやりとりがコミカルで爽快な一方、それぞれの恋や人間模様、進路など、等身大の高校生の葛藤と成長が丁寧に描かれています。

ストーリーは基本的に1話完結で、どれも心温まる優しい後味を残してくれます。

彼らが紡ぐ甘酸っぱい青春の1ページを読んでみませんか?(Haly=2年)

『君と僕。』(C)Kiichi Hotta/SQUARE ENIX