文化祭の定番である模擬店。売れ残りなく、売り上げも確保しながら販売するにはどうすればよいか。模擬店で飲食店を営業し、会計を担当した高校生記者の中澤彩恵さん(2年)に、体験談を寄せてもらった。

売れ残りを出したくない!

高校生にとって一大イベントの文化祭。限られた予算と時間の中で、最高の思い出を作るのは決して簡単ではありません。試行錯誤の繰り返しです。

会計をしていて一番大変だったのは、価格や販売個数の決定です。「できるだけ、安く販売したいが、安すぎると売り上げが見込めない。売れ残りは作りたくないが、早々に売り切れてはお店として成り立たない」……相反する条件を、最良のバランスで成り立たせられるように熟考しました。

実際に使ったノートや資料

来場見込みや天候に左右される

先生や先輩から歴代の売り上げデータを見せてもらったり、来場者の見込み数や天候など、当日どのような条件での販売になるか注意深く調べたりしました。すると、妥当だと思っていた販売数も計算してよく考えてみると最適ではなかったり、多すぎるのではないかと思えた販売数が条件を考慮してみると、実は妥当な数だったり……データを扱う面白さも感じました。

幸いにも、多くの方々のおかげで文化祭2日間を通じて、全ての商品を売り切ることができました。高1の時、売れ残りがあって悔しい思いをしたので、今年全て売り切れたことがとても嬉しかったです。

売り上げは全額寄付

売れ上げは、全額寄付しました。みんなで共に頑張って稼いだお金が、人の役に立つと思うと達成感で胸がいっぱいになりました。

苦労したこともあったけれど、達成感とは代え難いものです。この経験を通じて学んだことは私にとってかけがえのない財産です。今回、先輩がたくさんのアドバイスをくれたように、私も先輩方から受け継いだ良いものを後輩に繋げていきたいです。(中澤彩恵・2年)