世界の高校生が数学の難問を解いて競う第60回国際数学オリンピック(IMO)が7月11日からイギリスで開催され、日本代表として高校生6人が参加。金2、銀2、銅2のメダルを獲得した。文部科学省と数学オリンピック財団が7月21日、発表した。

国際数学オリンピックは、世界各地から数学の才能のある若者を見つけ、チャンスを与えるのが狙い。20歳未満で大学教育を受けていないことが参加要件で、今大会には、112カ国・地域から621人の生徒が参加した。日本代表は国内大会である日本数学オリンピック(JMO)の成績優秀者から6人が選抜された。

国際数学オリンピック日本代表の6人(数学オリンピック財団)

文部科学省の発表などによると、代表6人の成績は次の通り。

兒玉太陽君(愛知・海陽中等教育学校6年=高校3年相当) 金メダル

坂本平蔵君(東京・筑波大学附属高校3年) 金メダル

平石雄大君(愛知・海陽中等教育学校5年=高校2年相当) 銀メダル

宿田彩斗君(東京・開成高校2年) 銀メダル

渡辺直希君(広島・広島大学附属高校2年) 銅メダル

早川睦海君(宮崎県立宮崎西高校3年) 銅メダル

渡辺君は、昨年も銅メダルを獲得している。

出場者は合計6問の筆記試験に、1日4時間半で3問ずつ2日間にわたり取り組んだ。金メダルは例年、合計得点の上位約8%、銀メダルは続く約17%、銅メダルは続く約25%に与えられる。日本代表全員がメダルをとったのは7年連続。日本代表が金メダルをとったのは4年連続。

各国参加者の合計得点による国別順位では、日本は昨年と同じ13位。1位は米国と中国だった。

来年はロシアで開催される。2023年には日本で開催される。