東京大学は2月13日、2019年度一般入試の第1段階選抜の合格者を決めた。6科類の合計で2960人を募集したのに対し、9483人が志願。第1段階選抜を実施し、8661人が合格した。2次試験(個別試験)は2月25日からの日程で行われる。合格発表は3月10日。
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東京大学の入試は6つの科類に分けて募集し、1・2年生は全員が教養学部で学び、3年生から10学部のいずれかに進学する。
文科1類のみ志願者増加
19年度入試の志願者9483人は、18年度入試に比べ、192人減った。科類ごとでは、法学部などに進学する文科1類は志願者が増えたが、他の5つの科類では減った。出願期間前の予備校の分析でも、志願者が18年度入試まで2年連続で増えた反動で、今回は減少することが予想されていた。
「通過最低点」理科1類のみ低下
全科類で志願者が予告倍率を超えたため、センター試験の点数(900点満点)による第1段階選抜を実施した。第1段階選抜の合格最低点は文科1類(628点)、文科2類(728点)、文科3類(750点)、理科2類(720点)で18年度入試より上昇し、理科1類(698点)では下がった。主に医学部医学科に進学する理科3類(670点)は、予告倍率を4.0倍から3.5倍に引き下げたが、志望者が減った影響もあってか最低点は18年度入試と同じだった。全科類を通じた、センター試験の最高得点は888点(理科3類受験者)だった。
「例年通りハイレベル」予備校予測
出願期間前の予備校の調査では、センター試験高得点層は、文科各類で増加しており、理科では大きな変化はないが、「例年通りのハイレベルな入試になる」と予想されている。
2019年度東大一般入試 第1段階選抜結果
2019年度東大一般入試の科類ごとの募集人数に対する倍率と、第1段階選抜の合格最低点(900点満点)は次の通り。いずれも( )内は18年度。
文科1類 3.51倍(3.30倍) 628点(582点)
文科2類 3.35倍(3.40倍) 728点(703点)
文科3類 3.18倍(3.27倍) 750点(738点)
理科1類 2.63倍(2.70倍) 698点(715点)
理科2類 3.91倍(4.09倍) 720点(717点)
理科3類 4.18倍(4.64倍) 630点(630点)