ダイヤモンドのオブジェを囲む生徒と顧問

駒場東邦高校(東京)の「第61回文化祭」が9月15、16の両日に行われた。折り紙同好会の10人(併設校の中学生含む)は、週1回の活動で地道に折り続けてきた作品約70点を展示した。

教室内には、1枚の紙から恐竜や花といった動植物などを作った、複雑な折り紙の力作が並んだ。約2000枚の折り紙でダイヤモンドを作り、組み合わせるオブジェは、会員全員が制作に携わった大作だ。文化祭中に「ライブ制作」し、多くの来場者の目を引いた。また、来場者向けに作品を解説し、折り紙教室も開いた。

紙で作ったダイヤモンド(学校提供)

冨岡孝平君(2年)は、折り紙のプロの作品を参考に、2日間かけて制作した神話上の牛の怪物「ミノタウロス」を自信作に挙げる。50センチ四方の折り紙から、はさみを使わずに作り上げた。「過去に一度、同じ作品に取り組んで挫折した経験があるんです。今回はかっこよく仕上がったと思います」

冨岡君が作ったミノタウロス

冨岡君は「作品を折った後の細かい修正こそ重要」と語る。「胴体の向きや手足の角度などの微調整をしないと作品の表情が失われ、ただの折り紙になってしまいます。最後の仕上げをすることで生き生きとした作品になるんです」

高校2年の会員は文化祭で引退。会長の河野兼人君(2年)は「技術力が上がり、難易度の高い折り紙作品を作れるようになったし、文化祭でのお客さんとの交流も楽しかった」と、充実感をにじませた。(文・写真 中田宗孝)