勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気現代文講師の岩科琢也先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 文章に分からない言葉が多くてつまずきます。どうすればいいですか?

 

A. キーワード集を活用し、本文でどう使われているのか見直そう。

まずは、入試でよく出題される用語の意味を解説している「キーワード集」を1冊用意しよう。文章を読んでいて分からない言葉が出てきたら、辞書代わりにキーワード集で意味を調べ、関連用語もまとめて覚えるようにすると、効率よく語彙(ごい)を増やしていくことができる。

このときに大切なのは、キーワード集で意味を調べて終わりにするのではなく、もう一度、本文に戻って読み直し、文章の中でその言葉がどのような使われ方をしているのかを確認しておくこと。文章の中で覚えることで、言葉の意味がより正確に理解でき、自分が文章を書くときにどう使えばよいのかもイメージしやすくなる。語彙力を高めるには日々の積み重ねが大切なので、暇なときにキーワード集に目を通しておくのもよいだろう。

 
岩科琢也先生(駿台予備学校 現代文科講師)
 いわしな・たくや オーソドックスにして力強く、思考力全開の授業を展開。東京大、一橋大、筑波大、早稲田大などの入試問題の分析や特別授業も担当。