高崎高校(群馬)の文化祭「翠巒祭(すいらんさい)」(6月2・3日)で、全校生徒が半年かけて作った巨大壁画が展示された。大きさは、縦13メートル、横21メートル。ロシアの聖ワシリイ大聖堂をモザイク画で表現した。
壁画作りを主導する「壁画班」の生徒27人が下絵を作り、B4用紙を全校生徒約900人に配布。生徒一人一人が2.5センチ四方に切った折り紙を下絵に合わせて用紙に貼っていく。ノルマは1人2枚だ。それらを壁画班が回収し、あらかじめ用紙に振っておいた番号を見ながら、のりを使って1枚の絵につなげていく。展示の際に風に負けないよう、ガムテープを裏側に貼って補強するのもポイントだ。最終的に3420枚のB4用紙を使ったという。
本番前は雨との戦いになった。前々日に、壁画をつり上げる練習をする予定だったが、あいにくの雨予報。壁画班のチーフを務めた竹上京里さん(3年)は「空とにらめっこをして、雨がやんだ少しの時間で練習しました。その際に壁画の一部分がぬれてしまい、補修するのが大変でした」と苦労を明かす。
本番を終え、竹上さんは「今年は過去最多の1万7556人が来場し、多くの人に見てもらえたことをとても誇りに思います」と振り返った。
当日の動画は、公式YouTubeチャンネルから見ることができる。