勉強法についてのお悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の人気数学講師の若月一模先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 計算ミスをなくすには?

A. ミスは2種類。見直しと反復練習を。

計算ミスは大きく分けて2種類ある。

1つは、注意不足による単純な計算ミス。このタイプのミスは、緊張感をもって慎重に計算に取り組めば減らせるはずだ。問題を解く手順を考えながら計算すると、計算だけに集中できずにミスをすることがあるので、問題を解いた後で計算の部分だけを慎重に見直すとよいだろう。ただし、このやり方だと時間がかかるため、テストでは全体の問題量などを見て時間配分を考えておく必要がある。

もう1つは、問題演習の不足が原因で起こる計算ミス。新しい単元に出てくる計算は、頭ではわかっていても、実際に手を動かしてみるとミスを連発してしまうことがある。よって、問題演習が不十分だとテスト本番でミスをする可能性も高くなってしまうので、解法を理解できたら類題をいくつか解き、「こういうミスをしやすいから気を付けよう」と反省した上でテストに臨むとよいだろう。

 
若月一模先生(駿台予備学校 数学科講師)
わかつき・かずのり 東京都出身。東京都立大学(現・首都大学東京)大学院で物理学を専攻。教材作成や模擬試験の問題作成なども担当している。