聖光学院高校(神奈川)の文化祭「聖光祭」(4月28・29日)で、交通研究部が幅720センチ、奥行270センチ、高さ80センチの巨大な鉄道模型を制作した。毎年恒例で、名物企画になっている。
同部の20人程度で展示班を結成、約1年かけて準備をして、教室全体を使った鉄道模型作りに奮闘した。
部長の時田岳遠君(2年)は「展示内容が毎年同じでマンネリ化してしまっていたので、新しい挑戦をしました」という。既製品を使わずに、プラスチックと厚紙を用いて、瀬戸大橋や上越線のループ線などを作り、これまでとは一味違ったアレンジを加えた。また、一般的な模型はレールから電気を取るが、実際の電車のように電線から電気を取る「架線集電」の模型作りも行った。
模型はパーツごとに作り、最後に一つの模型として集約する。時田君は「今まで1年近くかけて制作していたパーツが、設計通りに組み合わさり、模型の全体像が見えた時はとてもうれしかった」と振り返る。
同部は、来場者による投票で決まる展示大賞を獲得した。時田君は「来年の連覇に向けて動き出している」と意気込む。
(高校生記者・神谷翔太)