埼玉・川越高校 くすのき祭(9月2、3日)

門班長 井ノ上真白君(2年)

文化祭2日間で約1.8万人が門を通り抜けた

斜面に立てた巨大門

門班は総勢71人。昨年のくすのき祭直後から、モチーフ決めやパーツ作りを始め、1年かけて、門を斜面に制作しました。今年は「ここ数年作っていないような門を造りたい」と、黄色を基調としたカラフルなカザフスタンの「ゼンコフ正教会」をモチーフにしました。門のサイズは横8.3メートル、奥行き8.9メートル、高さ12.3メートルと例年よりも一回り大きくしました。

門班は、さらに「前面班」「側背面班」「塔班」という三つの班に分かれて、各班が自分の担当の面を設計して製作していきます。そのため、班ごとに担当する面の境目で、設計にズレがありました。そのズレをうまく隠せたところもあれば、どうしても隠せなかったところもあって、班員たちは悔やんでいます。

木材を使って電動工具使わず制作

「外装作りは電動工具を使わない」という、門班に代々受け継がれているこだわりがあり、木と木を接合する際にはホゾ穴を作って釘で固定しています。一つ一つのパーツを作るのに時間はかかりますが、頑丈できれいなものを作ることができます。

門を建てる場所が斜面なので、土台の床面が水平になるように土台を浮かせるのに時間がかかってしまいました。床面を水平にできても、縦柱や横梁に使う木材がねじれていてホゾ穴がうまくはまらないこともありました。

窓や柱の装飾を初め、半円の形をした装飾やドームの屋根などの曲面まで、球状の装飾を除き全て木材で作られています。そのために緻密な設計や試作を繰り返してきました。また、今年は例年より凹凸のある門を設計し、門をより迫力のあるものにしました。