パフォーマンスをする2年生部員

神奈川・希望ヶ丘高校には、全国でも珍しいパントマイム部がある。和気あいあいとした雰囲気の中で、部員は練習を積み重ね、文化祭や祭りなどで息の合った演技を披露している。

忍耐力が必要

部員は現在、1・2年生32人。練習は、平日の放課後と土曜日の午前中。空き教室や部室の前で部員たちは、手のひらを使って壁があるように見せるパフォーマンスである「壁」などを、お互いの動きを確認し合いながら練習していた。
 新入部員は、ウエーブやウォークといったパントマイムの基本的な動きを先輩から教わる。質問しやすいように、部内では先輩と後輩があだ名で呼び合うなど、垣根のない雰囲気づくりを大切にしている。副部長の池田涼君(2年)は「一つの動きができるようになるまで最低2週間はかかる。忍耐力が必要です」と話す。

地域の祭りでも披露

発表の場は、文化祭や地域の祭りなど。全部員で舞台構成や演出を話し合う。準備には最低1カ月はかかる。
 副部長(2年)は、新入生歓迎会での発表を見て「すごい!」と感激して入部を決めた。最初は人前に立つのが苦手だったが、「今では平気です」と笑う。部長の原峻太郎君(2年)は「クオリティーの高い演技ができるよう、コツコツと練習を続けたい」と闘志を燃やす。
(文・写真 山口佳子)