バドミントン男女シングルスの決勝は8月6日、福井県営体育館で行われ、男子は桃田賢斗(福島・富岡3年)=福島・富岡一中出身=が初優勝。女子は奥原希望(埼玉・大宮東3年)=長野・仁科台中出身=が2連覇を果たした。(文・写真 宇佐見英治)

奥原は最後のインターハイを熱い心で戦っていた。

昨年はインターハイでシングルス初優勝を飾った。12月の全日本総合では史上最年少の16歳8カ月でシングルス女王となり、注目度が増した。

「我慢強いプレーをすれば絶対負けない」と自信にあふれ、力を出し切れた。決勝は互いの持ち味を知り尽くしている渡辺あかね(埼玉・埼玉栄3年)=埼玉・武里中出身=と戦い、21-13、21-13と圧倒。大会2連覇という結果がついてきた。

4年後のリオデジャネイロ五輪や世界の舞台を視界にとらえている。「大事なのは一日一日の積み重ねだと思います」。自らに言い聞かせるように話した奥原が、また一歩確実に前へ進んだ。

プロフィル おくはら・のぞみ 1995 年3 月13 日、長野県生まれ。7 歳でバドミントンを始める。2011 年全日本総合シングルス優勝、世界ジュニアシングルス3 位、12 年アジアユースシングルス2 位。154㌢、50㌔。右利き。日本代表メンバー。