3人組ロックバンド「ミセス」ことMrs. GREEN APPLE は、2024年にはレコード大賞を受賞し、十代からも熱い支持を集めています。高校生記者たちに、ミセスのおすすめの曲と、どんなところに共感するのかなど魅力を聞きました。
「人生の主役は自分」と教えてくれる
「青と夏」
体育祭や運動会などでよく使われていて、とても気分が上がる楽しい曲です。歌詞をじっくり見ると、「映画じゃない 僕らの番だ」など、自分の人生の主役は自分だという強いメッセージがあります。少し精神的に弱っているときや人生の選択で迷ったときなどにとても心の支えになります。(そろ=1年)
楽しい時間は有限だと気づかされた
「ライラック」
TVアニメ「忘却バッテリー」の主題歌にもなっている、複雑な青春時代をテーマにした曲です。文化祭準備期間によくこの曲が流れており、「過ぎてゆくんだ今日も この寿命の通りに」というフレーズに、楽しい時間にも限りがあると改めて考えさせられました。爽やかなメロディーも耳に心地よく、何度でも聴きたくなります。(あひる=2年)
思春期の不安定な心に寄り添ってくれる
「僕のこと」
中高生は、将来への不安や人間関係の悩みなどで、「今日」を生きることがつらくなってしまうことも多いと思います。「僕のこと」はそんな心に寄り添いつつ、毎日の幸せや今というときの価値を思い出させてくれます。今しかない青春の時間を周りの人と大切に過ごそう、と思える1曲です。(Sowa=2年)
「ありのままでいい」と背中を押してくれる
「愛情と矛先」
周囲の人や環境が自分に対して否定的だったとしても、まずはありのままの自分を信じて行動してみて、というメッセージが込められた曲です。「大丈夫だよ。安心して。君の強さは偉大なものだ その君の矛先を愛と呼ぼう」というフレーズには、何度も勇気づけられました。寄り添ってくれる歌詞と力強いメロディーが背中を押してくれます。(むく=2年)
人との巡り会いの尊さを教えてくれる
「我逢人」
ミセス初の全国流通盤CD「progressive」に収録されている1曲です。人と人とのつながりは尊いものでもありますが、そのせいでつらい目にあったり傷を負ったりするものでもあります。この曲は、人との巡り会いについて「いつかその傷を癒やしてくれる人と出逢えるから大丈夫」と語りかけてくれて、そっと寄り添ってくれます。(麦=1年)
片思いの歌詞に共感できる
「Just a Friend」
片思いの複雑な心模様を描いたラブソングです。片思いしている人の目線で進んでいきます。好きな人に振り向いてもらうために、試行錯誤して思いを伝えようとする歌詞がたくさんあり、共感できます。友達以上になりたいけどなれない……というモヤモヤしたもどかしさが、片思いしている高校生に刺さるはずです。(たそ=1年)
今を大切にしようと思える
「橙」
2023年に発表され、不動産会社のCMソングとして起用された曲です。特に印象的なのは、1番と2番の歌詞の目線がそれぞれ異なるところです。1番では幼い頃を思い出す大人の目線、2番では大人に対する憧れを持った子供の目線で描かれています。聴く人の背中を押してくれて、今を大切にしようと思わせてくれる美しい曲です。(まっくす=1年)
孤独感に寄り添ってくれる
「クダリ」
ミセスの中では珍しいバラード曲です。年を重ねるにつれて見えてくる世の中の理不尽さや、その中で過ごしていくことで自然と築かれてしまった孤独感が表現されています。心の奥深くにある自分の孤独感に、そっと寄り添ってもらっている気持ちになります。特に何かあったわけではないのにどうしようもなく暗い気持ちになり孤独感にさいなまれたときは、この曲を聴いて元気をもらっています。(るぅか=3年)
心の支えになる
「アウフヘーベン」
ミセスと言えば、「ライラック」や「ケセラセラ」などの明るい曲のイメージがあるかと思いますが、私は「アウフヘーベン」が一番好きです。大森さんが高校2年の冬に書いた曲で、つらいことがあっても、聴くと気持ちが和らぎます。心の支えになる曲です。(青=2年)
ポジティブな気持ちになれる
「どこかで日は昇る」
柔らかい曲調と、大森さんの優しく丁寧な歌声が特徴的な曲です。中でも、サビの盛大なメロディーと、最後に「人生って何だろう?」と問いかけつつも、聴いたあとには明るくポジティブな気持ちになれるところが好きです。日常に寄り添ってくれるストレートな歌詞に多くの人が共感できる曲です。(sacra=2年)