2025年度大学入学共通テストの1日目が1月18日、全国の651会場で実施された。国語の現代文は、従来の評論文(第1問)、小説(第2問)に加え、生徒が書いた小論文風の文章を題材にした新傾向の第3問が出題された。

「ヒス構文」に受験生思わずニヤリ

第2問で出題された、2005年発表の蜂飼耳(はちかいみみ)著「繭の遊戯」に、「ヒス構文」が登場したと話題になった。「ヒス構文」とは、お笑い芸人のラランド・サーヤさんがYouTube動画で発信し、Z世代に話題になった言い回しのことで、「母が論理を飛躍させるなどしながらヒステリックな語気で相手に罪悪感を抱かせる構文」のこと。

2025年度大学入学共通テスト国語、第2問の問題文。マーカーで引いた箇所がいわゆる「ヒス構文」だ

問題文には、「わたし」の母と祖母が言い争いになり「もうわかった、あたしが死ねばいいんでしょ、じゃあ、死ぬよ」という一文が登場。SNSでは「ラランドのお母さんヒス構文講座思い出してちょっと笑った」「ヒス構文出てきて完全に集中切れた」など、盛り上がりを見せている。サーヤさんはXで「お母さんヒス構文が活きた日」と反応している。

 蜂飼耳さんは、1974年生まれの詩人、小説家で、立教大学文学部教授。2002年に詩集『いまにもうるおっていく陣地』で第5回中原中也賞を受賞した。『繭の遊戯』は、KADOKAWAが発行する小説誌『野性時代』に掲載された。

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