私は多くの若者が「将来は結婚をして子どもを育てたい」と考えていると思っていました。しかし、Z世代には「子どもはいらない」と考えている人も多いようです。「子どもはいらない」と考える高校生3人に、理由を聞きました。(高校生記者・こたつ=2年)

「子どもはいらない」ってなぜ思うの?

「将来は結婚をして家庭を持ちたい」「子供を育てたい」。私は、多くの人がそう考えていると思っていました。しかし、ふとネットニュースで「将来子どもは欲しくないZ世代が増えている」と話題になっているのを目にしました。

将来子どもは欲しい?(写真はイメージ)

私は将来、「子どもの未来を明るくする仕事をしたい」と考えているので、子を持つことへの消極的な声があると知り、驚き、戸惑いました。そこで「子どもは欲しくない」という高校生の友達に、なぜそう考えるか聞きました。

【理由1】育てられる自信がない

ユイさん(仮名・2年)は、「子どもは好きだが、育てられる自信がない」と言います。「子どもと遊んだり、子どもと話したりするのは楽しいと感じますが、自分が親としてしっかり育てられるか不安です」

子どもを育てる自信がない(写真はイメージ)

【理由2】趣味や推し活に時間を使いたい

ナナさん(仮名・2年)は、「趣味や推し活に没頭したいから」と話します。ナナさんにとって趣味や推し活は生活の一部であり、充実した毎日を送るために欠かせないもの。「子育てへの自信がないわけではなく、自分の時間を大切にしたい気持ちが強いんです」

趣味や推し活、自分の時間を優先したい

【理由3】お金に余裕がなくなる

アオさん(仮名・2年)は、「お金に余裕がなくなるのが嫌」と話します。「お金が減ること自体が不安なんです。自由に遊べず、趣味にもお金を使う余裕がない生活になってしまう……」

子を1人育てあげるのにも数千万ものお金が必要です。金額の膨大さが不安を大きくしています。

金銭面で不安を覚える人も

若者の不安を取り除く環境を

子どもを持つ不安や懸念は、お金だけにとどまらず、「自信のなさ」や「自分の時間の最優先」という価値観など、さまざまでした。将来「子どもを持ち、幸せな家庭を築きたい」と考えている私にとって、同年代の「子どもはいらない」人の意見に驚きました。日本の少子化は深刻です。若者の不安を取り除き、結婚や子育てをしやすい環境を整える必要性を感じます。