2025年度大学入学共通テストの本試験が1月18日(土)と19日(日)に行われる。近年、X(旧ツイッター)などのSNSで、共通テストは「痴漢日和」「痴漢チャンスデー」などと煽る投稿が相次いでいる。

「受験生を痴漢から守れ」厳戒態勢

警察庁は共通テストの2日間、全国の警察官3300人を動員し、列車内や駅構内を中心に取り締まることを発表。東京都は1月15日~2月28日、15の鉄道事業者や警視庁などと「受験期の痴漢撲滅キャンペーン」を展開。警戒活動の強化、「痴漢は重大な犯罪」だと電車内モニターなどで発信するなど対策を行う。

痴漢被害は追試験の対象に

内閣府は、痴漢被害に遭った場合は「声を上げる」「防犯アプリを活用する」などして周りの人に助けを求め、安全を確保できたら110番通報するよう呼び掛けている。被害を目撃した人は、見て見ぬふりをせずに被害者に声掛けをし、駅員や警察官に協力を求める、警察に110番通報するなどの行動を促している。

大学入試センターは、「痴漢の被害にあった場合や目撃者として対応した場合、追試験の対象になる」としている。もし被害に遭った場合は、速やかに受験票に記載されている「問い合わせ大学」に電話連絡を行ってほしい。

高校生新聞オンラインでは、大学入学共通テスト特集ページで、大学入学共通テストの問題・正解・分析を試験当日の夜から速報します。