世界の高校生が地学の実力を競う第17回国際地学オリンピック(IESO2024)が8月8日から16日に中国・北京で行われ、日本代表として高校生4人が出場。金メダルを2人が、銀メダルを2人が獲得した。文部科学省と地学オリンピック日本委員会が8月19日、発表した。

30カ国・地域の116人が参加

大会には、30カ国・地域の116人が参加。筆記試験や、地球システムに関する調査とポスタープレゼンテーションなどに挑んだ。

代表全員が銀メダル獲得

金メダルは参加者の上位約10%に、銀メダルは上位約20%に、銅メダルは上位約30%に与えられる。今回は日本代表4人に加え、特別派遣として生徒2人を派遣。特別派遣の生徒は5月に行われた「アースサイエンス・フェスティバル」の成績優秀者から選ばれた生徒で、メダルは授与されず、成績証明書のみが発行される。日本代表4人と特別派遣の生徒2人の成績は以下の通り。(敬称略)

日本代表の4人。左から井上さん、王さん、近藤さん、長田さん(地学オリンピック日本委員会提供)
  • 王佳祥(おう・かしょう、兵庫・灘高校3年) 金メダル
  • 近藤克洋(こんどう・かつひろ、兵庫・灘高校3年) 金メダル
  • 井上遥斗(いのうえ・はると、兵庫・灘高校2年) 銀メダル
  • 長田舞波(ながた・まなみ、神奈川・洗足学園高校3年) 銀メダル
  • 宍戸介(ししど・かい、東京・筑波大学附属駒場高校2年) 特別派遣、銀メダル相当
  • 伊良部真絃(いらぶ・まお、静岡・磐田南高校3年) 特別派遣、銀メダル相当

来年の代表選考も始動

日本は2008年以降、毎年4人の生徒を派遣している。次回の国際地学オリンピックの日本代表選考も兼ねる「第17回日本地学オリンピック」は、2024年9月1日(日)~11月15日(金)まで募集を行う予定。