世界の中高生が天⽂学・天体物理学の難問を解いて競う第16回国際天⽂学・天体物理学オリンピック(IOAA2023)が8月10日から20日までポーランド・ホジュフで開催され、日本代表として高校生5人が出場。金メダルを1人が、銅メダルを1人が、優良賞を1人が獲得した。⽇本天⽂学オリンピック委員会が8月21日、発表した。

世界52カ国から約250人が参加

大会は中等教育修了以前の生徒が対象。世界52カ国から約250人が参加し、天文学や天体物理学の理論試験、実技試験で競った。 

日本代表の5人。左から淵上さん、早川さん、下河邉さん、塚原さん、山田さん(日本天文学オリンピック委員会提供)

日本代表は今年行われ、116人が参加した「第2回⽇本天⽂学オリンピック」の成績優秀者から選抜された。 

2人がメダル獲得

大会規定によると、合計得点で満点の80%以上を獲得すると金メダルが、65%以上を獲得すると銀メダルが、50%以上を獲得すると銅メダルが与えられる。優良賞は、理論試験または実技試験の点数が基準点以上で、銅メダルに達さなかった場合に与えられる。

日本代表の成績は次の通り(敬称略)。

  • 下河邊太智(しもこうべ・たいち、東京・海城⾼校3年) 金メダル
  • 淵上理⾳(ふちがみ・りおん、富⼭・雄峰⾼校1年) 銅メダル
  • 塚原⼤輝(つかはら・だいき、兵庫・灘⾼校3年) 優良賞
  • 早川晴(はやかわ・はる、神奈川・横浜サイエンスフロンティア⾼校3年)
  • ⼭⽥優⽃(やまだ・ゆうと、東京・私立武蔵⾼校3年)
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来年はブラジルで開催

大会は2007年に始まり、日本の参加は今回が初。2024年の第17回国際天⽂学・天体物理学オリンピックは、ブラジル・リオデジャネイロで開かれる。日本代表選考も兼ねる第 3回日本天文学オリンピックは、10月から参加者を募集する予定だ。