世界の高校生が数学の難問を解いて競う第64回国際数学オリンピック(IMO2023)が7月2日から13日に千葉県の幕張メッセで開催され、日本代表として高校生6人が出場。金メダルを2人が、銀メダルを3人が、銅メダルを1人が獲得した。文部科学省と数学オリンピック財団が7月13日、発表した。
世界各国から618人が参加
大会は大学教育を受けていない20歳未満の青少年が対象で、世界112カ国・地域の618人が参加。1日4時間半、各3問の筆記試験を2日間に渡り取り組み、その得点合計でメダルを競い合った。
全員がメダル獲得
日本は1990年から参加を開始し、毎年6名の選手を派遣している。今回の成績は次の通り(敬称略)。
- 北村隆之介(きたむら・りゅうのすけ、東京・都立武蔵高校3年) 金メダル
- 古屋楽(ふるや・たのし、東京・筑波大学附属駒場高校3年) 金メダル
- 狩野慧志(かのう・さとし、長野・松本深志高校1年) 銀メダル
- 林康生(はやし・やすお、東京・海城高校3年) 銀メダル
- 若杉直音(わかすぎ・なおと、大阪・帝塚山学院泉ヶ丘高校1年) 銀メダル
- 小出慶介(こいで・けいすけ、兵庫・灘高校3年) 銅メダル
北村さんは昨年の国際数学オリンピックで銀メダルを獲得しており、2年連続のメダル獲得となった。日本代表の個人成績は北村さんが12位、古屋さんが28位、狩野さんが55位、林さんが104位、若杉さんが128位、小出さんが145位だった。
国別順位では日本は6位。1位に輝いたのは中国で、参加したチームの中で唯一全員が金メダルを獲得。2位はアメリカ、3位は韓国、4位はルーマニア、5位はカナダだった。
来年は英国で開催
2024年の第65回国際数学オリンピックは英国・バースで開催される予定。