2023年度大学入学共通テストが1月14・15日に実施された。大学入試センターでは、全国の試験場から送られてきたマークシート300万枚以上を専用の読み取り機にかけて20日までに大半の採点を終える。ただ、例年受験番号の記入ミスがあるといい、職員が手作業で「救済」する方針だ。

共通テストの受験案内には「受験番号が正しくマークされていない場合は、採点できないことがある」と注意書きがある。しかし、大学入試センターによると、受験番号が読み取り機で判読できずにエラーとなった場合は、職員が「救済」作業をするという。

大学入学共通テストのマークシートの受験番号記入欄

具体的にはマークシートの束の中から該当するシートを探し出し、受験番号に加えて氏名の記入がもれていても、座席順や出欠状況から特定するという。

一方、受験案内では解答科目の記入が必要なテストで、そのマークされていない場合や複数のマークがある場合は「解答科目が特定できないため、0点となる」と明記されている。(西健太郎)