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データネット実行委員会(ベネッセコーポレーション・駿台予備学校共催)による2023年度大学入学共通テストの「英語(リーディング)」の問題分析は次の通り。

― 昨年同様、様々な場面や状況に応じた題材が取り上げられた。昨年よりやや易化 ―

題材は昨年同様、日常的な文章や説明文など様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問う問題や、プレゼンテーションのスライドを完成させる問題などが出題され、昨年同様に多面的に情報を処理することが求められた。比較的読みやすい文章が多く、昨年よりやや易化。

大問数・解答数

大問数6は昨年から変更はなかったものの、昨年48個だった解答数は49個に増加した。

出題形式

昨年と同様、全大問が読解形式であり、題材は日常的な文章から説明文まで様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問うものやプレゼンテーションのスライドを完成させるものなどが出題され、多面的に情報を処理することが求められた。

出題分野

実際のコミュニケーションの場面を意識した、多岐にわたるジャンル・形式の出題。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで多面的な資質・能力が求められた。

問題量

昨年並。

難易

昨年よりやや易化。

大問別分析

第1問「情報・意図の読み取り」 (10点・標準)

Aは、校外活動の一環として鑑賞する演劇を選ぶにあたり、案内書を読む問題。基本的な読解力が問われた。Bでは「夏期集中英語キャンプ」に関するウェブサイトを読み、速く正確に、必要な情報を読み取る力が問われた。

第2問「概要・要点の把握、情報整理」 (20点・標準) 

Aでは「ハイテクな靴」に関する広告を読み、英文の情報から利用上の注意点を把握したり、使用者のコメントを読み取ったりする問題が出題された。Bでは「通学時間の有効活用」についてのレポートを読み、概要や要点を把握したり、複数の情報を整理したりする問題が出題された。

第3問「短い文章の概要把握」 (15点・標準) 

Aでは「キャンプに行く際の荷造りの仕方と眠るときのアドバイス」が述べられたニュースレターが取り上げられた。平易な文章で読みやすかった。Bでは「家庭において宝探しゲームを設定する方法」が述べられたブログを読み、出来事の順番や内容を把握する問題が出題された。

第4問「複数素材からの情報読み取り」 (16点・標準) 

「効果的な学習法」に関して、二人の教師が書いた記事が取り上げられ、それぞれの文章に図表が添えられた。細かい数値は扱われていないが、英文と図表の情報を整理したうえで、各記事の書き手の論点や相違点を踏まえて解答する問題が出題された。

第5問「概要把握、要点整理」 (15点・やや易) 

「卓球を通じて学んだコミュニケーションの重要性」について高校生が書いた文章を読んでメモを完成させる問題であった。出来事を時系列に並べる設問や文章から学び取れる要素を答える設問などが出題された。平易な文章で読みやすく、比較的取り組みやすかった。

第6問「概要・要点・論旨の把握」 (24点・標準) 

Aは「人がものを収集すること」に関する記事を読んで、口頭発表するためのメモを完成させる問題。Bは「地球上で最強の生物と考えられるクマムシ」に関する英文を読んで、プレゼンテーションのスライドを完成させる問題。細かい部位についての記述を整理したり、記事中に述べられていない内容を推論したりする設問が出題された。

過去5年の平均点(大学入試センター公表値)

  • 2022年度 61.80点
  • 2021年度 58.80点
  • 2020年度 116.31点
  • 2019年度 123.30点
  • 2018年度 123.75点

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