8月2日から開催されていた文化部の高校生の全国大会「全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)」が4日、閉幕した。来年は鹿児島で開催される。1日には東京都と鹿児島県、再来年の開催地である岐阜県の生徒実行委員が一堂に会し、引き継ぎを兼ねた交流会が行われた。(椎木里咲)

東京・鹿児島・岐阜の実行委員会が集う

交流会は、総文祭開催までの活動内容やノウハウ、マニュアルを次年度以降の開催地へ引き継ぐもの。例年大会期間中に開かれてきたが、昨年、一昨年は新型コロナウイルスの影響により開かれず、とうきょう総文2022の生徒実行委員にとっても交流会に参加するのは初めてだったという。

東京、鹿児島、岐阜の生徒実行委員会メンバー

担当業務ごとに情報交換

 交流会では、生徒たちが記録編集委員会、国際交流委員会、総務委員会、広報イベント委員会、総合開会式委員会、パレード委員会の計6グループに分かれ、約2時間、担当チームごとに引き継ぎを行った。

 「当日の機材はどうやって調達しているのか」「去年の今頃は何をしていたか」といった疑問から「どうして実行委員に?」といった話まで、なごやかに情報交換を進めた。

チームごとに分かれた引き継ぎは和やかに進んだ

来年は鹿児島開催、バトンつないだ

東京の生徒実行委員長・佐久間アクセル海樹さん(東京・西高校3年)は、今大会を振り返り「実際に開会式を迎えたことで、改めて大きな大会なんだなと実感した」と話す。

来年の「かごしま総文2023」は47回目の総文祭となり、各県持ち回りの開催地がちょうど一巡する。生徒実行委員の叶千晴さん(鹿児島・武岡台高校2年)は「とうきょう総文2022のすごさから、プレッシャーもある。かごしま総文2023は、47都道府県のまとめの大会。とうきょう総文2022の(委員から聞いた)反省点を生かしつつ、再来年開催の岐阜にも繋げたい」と、意気込みを語った。