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データネット実行委員会(ベネッセコーポレーション・駿台予備学校共催)による2022年度大学入学共通テストの「英語(リーディング)」の問題分析は次の通り。

― 昨年同様、様々な場面や状況に応じた題材が取り上げられた。難易は昨年並 ―

題材は昨年同様、日常的な文章や説明文など様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問う問題や、プレゼンテーションの骨子を完成させる問題などが出題され、昨年同様に多面的に情報を処理することが求められた。読解量はやや増加したものの、難易は昨年並。

大問数・解答数

大問数6は昨年から変更はなかったものの、昨年47個だった解答数は48個に増加した。

出題形式

昨年と同様、全大問が読解形式であり、題材は日常的な文章から説明文まで様々なものが扱われた。設問では記述内容の順序を問うものやプレゼンテーションの骨子を完成させるものなどが出題され、多面的に情報を処理することが求められた。

出題分野

実際のコミュニケーションの場面を意識した、多岐にわたるジャンル・形式の出題。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで多面的な資質・能力が求められた。

問題量

素材文語数は、昨年から約250語増加(約4200語→約4450語)。

難易

昨年並。

大問別分析

第1問「情報・意図の読み取り」 (10点・標準) 

Aでは「ブラジルの4種の果物」に関する写真と説明文を読み、日常生活に関連した英語素材を通して基本的な読解力が問われた。Bでは「動物園のキリンの名付けコンテスト」に関する記事を読み、速く正確に、必要な情報を読み取る力が問われた。

第2問「概要・要点の把握、情報整理」 (20点・標準) 

Aでは「図書館利用」に関する案内を読み、英文の情報から利用上の注意点を把握したり、事実を判別したりする問題が出題された。Bでは「ペットに関する学生新聞の記事」を読み、概要や要点を把握したり、複数の情報を整理したりする問題が出題された。

第3問「短い文章の概要把握」 (15点・標準) 

Aでは「日本文化を扱うイベント」に参加した人のブログとイベントのチラシが取り上げられ、文章の書き手の心情を問う問題などが出題された。Bでは「英国の3つの山に登るチャレンジ」に関する記事を読み、出来事の順番や内容を把握する問題が出題された。

第4問「複数素材からの情報読み取り」 (16点・標準) 

「大学入学時の家電製品の購入」に関する二つのブログが取り上げられ、それぞれの文章に図表が添えられた。ブログの筆者の意見を把握したり、英文と図表の情報を整理したうえで、家電の購入先を判断する問題が出題された。

第5問「概要把握、要点整理」 (15点・標準) 

「テレビの発明権」に関する説明文と、その内容をまとめたプレゼンテーションの骨子を完成させる問題であった。概要や要点をおさえ、英文の出来事を時系列に並べる問題が出題された。

第6問「概要・要点・論旨の把握」 (24点・標準) 

Aでは「人の朝型と夜型の違い」に関する記事を読み、その内容を要約したメモを完成させる問題であった。筆者の主張や、様々な文化的背景に基づく特徴を把握する問題が出題された。Bでは「プラスチックのリサイクル」に関する英文を読み、その内容をまとめたプレゼンテーション用のポスターを完成させる問題であった。文章全体の内容に合った選択肢を二つ選ぶ問題などが出題された。

過去5年の平均点(大学入試センター公表値)

  • 2021年度 58.80点
  • 2020年度 116.31点
  • 2019年度 123.30点
  • 2018年度 123.75点
  • 2017年度 123.73点

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