今人気の漫画作品は？　 最新の漫画売れ筋ランキングを紹介。また、紀伊國屋書店新宿本店のコミック売場を担当している木村歩夢さんに、注目したい２作品をピックアップしてもらいました。

2021年11月の人気漫画ランキング

  • 【１位】ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ 　８（ジャンプコミックス ＰＬＵＳ）遠藤達哉、集英社、480円
  • 【２位】キングダム　６３（ヤングジャンプコミックス）原泰久、集英社、580円
  • 【３位】葬送のフリ－レン　６（少年サンデ－コミックス）山田鐘人　アベツカサ、小学館、454円
  • 【４位】きのう何食べた？ 　１９（プレミアムＫＣ）よしながふみ、講談社、1200円
  • 【５位】２２－２６（ジャンプコミックス ＰＬＵＳ）藤本タツキ、集英社、440円
  • 【６位】きのう何食べた？　１９（モ－ニングＫＣ）よしながふみ、講談社、650円
  • 【７位】Ｄｒ．ＳＴＯＮＥ　２３（ジャンプコミックス）稲垣理一郎　Ｂｏｉｃｈｉ、集英社、440円
  • 【８位】薬屋のひとりごと 　９（ビッグガンガンコミックス）日向夏　ねこクラゲ、スクウェア・エニックス、600円
  • 【９位】推しの子 　6（ヤングジャンプコミックス）赤坂アカ　横槍メンゴ、集英社、630円
  • 【10位】うるわしの宵の月　３（ＫＣデザ－ト）やまもり三香、講談社、450円​

（集計期間：2021年11月1日 ～11月30日・紀伊國屋書店新宿本店売り上げデータ。価格は税抜）

「ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ」スパイ・殺し屋・超能力者が仮初の家族に

遠藤達哉／著（集英社）既刊８巻

赤の他人3人が「仮初の家族」となり、平和な日常を守るため奮闘するホームコメディー。

一見冷徹な凄腕スパイのロイド、美しくしたたかな殺し屋のヨル、そして人の心が読めてしまう超能力を持つ少女アーニャ。それぞれ家庭を持ちたい事情があり、お互いの素性を隠したまま、利害の一致によって縁が結ばれるところから物語がはじまる。

表向きは絵になる家族なものの、スパイと殺し屋がそろっているがために一家には次々とトラブルが舞い込む。テンポの良いドタバタの展開にほっこりするヒューマンドラマが合わさって、気持ちよく読める快作。来年にはアニメ化も控えているので、ぜひコミックスで予習してほしい！

「きのう何食べた？ 」人生のアレコレ詰まってる

よしながふみ／著（講談社）既刊19巻

ドラマ化され爆発的人気作となった本作、映画も公開中なのでこのタイミングに読んでみてほしい作品だ。

中年男ふたり暮らし。料理上手な弁護士のシロさんと陽気な美容師のケンジは、職業や性格や生い立ちもまるで違うけれど、おいしいものを一緒に食べることが幸せ。そんなふたりの生活を通して、さまざまな人間模様が丁寧に描かれていく。

高校生の皆さんからすると少し大人向けの内容ではあるものの、この先絶対に誰しもが向き合わなければならない「人生のアレコレ」がたくさん詰まっている。このマンガを読んで、しんどいことも含めたすてきな未来に期待してほしい。

マンガを紹介してくれたのは…

木村歩夢さん（紀伊國屋書店新宿本店・コミック売り場担当）

 

紀伊國屋書店新宿本店　

コミック売り場は、原画や書店員によるポップやおすすめチラシなどが置いてあり、漫画好きにはたまらない空間になっている。

紀伊國屋書店ウェブストア

上記で紹介した漫画はもちろん、24時間注文受付中。