オススメのアーティストを高校生記者のかんちゃんに教えてもらいました。
あらゆる年齢の人に響く歌を紡ぐ
私は中島みゆきさんが大好きです。「糸」、「時代」などの曲はあらゆる年齢層の人に名曲として受け入れられています。中島さんの曲は歌詞の意味をかみしめながら聴いてみると、共感できたり勇気が湧いてきたりと、歌の持つ力をひしひしと感じます。
生きるうえで大切なものはみんな違う
たくさんの曲の中でも、私は「水」という曲が特に好きです。おそらく高校生の皆さんにはなじみのない曲だと思います。
この曲は私が中学生のときに出会いました。最初は歌詞の意味が分からず、歌詞の意味を探ろうとして何回か聴いていると、次第に自分なりに歌詞を解釈できるようになりました。その一部を紹介します。
歌い出しは「水を探していた ずっと探していた 水の形を探してみて 水に形のないことを知る 何が水なのかわからずに」と始まります。
生きる上で大切なものを「水」に例えていますが、生きる上で大切なものは人それぞれです。他の人と同じであるということはまれなので、「自分が生きる上で大切にしているものは何か」と考えても、すぐに答えが出ないこともあります。しかし、答えを出すのに時間がかかることは悪いことではありません。
自分の心にうそをつかない
私は以前、人間関係で挫折を味わいました。原因は集団の多数派と異なる主張をしたからでした。
私はそのときにこの曲を聴いて、みんなと違う主張が認められなかったとしても、自分の確固たる信念を貫いて「自分の心にうそをつかないように生きよう」と決意しました。それと同時に私にとっての「生きる上で大切なもの」は、「自分が正しいと思うことを誠実な心を持って実行すること」だと考えました。現在はそれを実践することに努めています。
私は人の心を動かす歌詞と力強い歌声に中島さんの魅力を感じています。皆さんも中島みゆきさんの曲を聴いてみてください。きっと心に響く曲が見つかるでしょう。(高校生記者・かんちゃん=3年)