オススメのアーティストを高校生記者のるんるんさんに教えてもらいました。

ボカロを使ったマルチクリエイター

はるまきごはん

はるまきごはんさんは、ボーカロイドを用いた作曲や作詞・歌唱のみならず、イラスト・映像の制作もこなすマルチクリエイターです。

幼い頃、耳にするたびにきらめいて聞こえた「夢」「空想」「未来」といった言葉。大きくなって分かったそれらのはかなさ。思い出を鮮やかにしていたイノセンスさ。彼は、これら全てを表現するのに一番たけているアーティストであると私は思います。

命のもろさや尊さが曲やアニメで伝わる

彼が主に創作の対象とするものは「近未来的・非現実的世界とそこにいる少女」。例えば「再会」「約束」「秘密」「彗星になれたなら」のシリーズでは、ロボットが人間と同じように日常生活を営む世界で、自分の在り方を模索するふたりの少女たちが数作品にわたって描かれています。

機械と少女が対比されることで浮きぼりになる、命あるもののもろさや尊さや、人が本来持つ無垢(むく)さ。これらが曲調、歌詞、アニメーションで描かれています。他にも、「夢」「愛」「世界」といった抽象的な言葉がふんだんに用いられています。

語りかけるような歌詞や、MVのたびに出てくるかわいいキャラクター(「再会」シリーズでは、顔付きお掃除ロボット)など、彼ならではの魅力は、数え切れないほどあります。

自分を見つめ直すことができる

私は今、大人に向かって一歩ずつ進み続けている最中ですが、「今まで得た感情を失いたくない」「忘れたくない」と切に思ったときに、彼の作品に触れると自分を見つめ直すことができるように感じます。

今、お薦めしたい曲は、「コバルトメモリーズ」です! 広々とした世界、その裏にある切なさを「夏」という題材を使って描いた作品です。コロナ自粛の中、いよいよ到来する本格的な夏に、ぜひこの曲を聴いてみてください。夏を謳歌(おうか)できること、そしてこれからの夏もより楽しみになること間違いなしです!(高校生記者・るんるん=1年)