私は音楽バンドの「Mrs. GREEN APPLE」が大好きです。バンドの既成概念にとらわれず、面白くて、誰も見たことのない、真新しいエンターテインメントを届けてくれるグループです。何が起こるか未知数で分からないので、ずっとワクワクできます。ミセスの魅力をレポートします。(高校生記者・フェノメナ)

高い演奏技術、表現力、メンバーの関係性が魅力

Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLE(略してミセス)は、大森元貴さん(Vo.、Gt.、バンドマスター、作詞作曲など)、若井滉斗さん(Gt.)、藤澤涼架さん(Kb.)、山中綾華さん(Dr.)、髙野清宗さん(Bs.)からなる5人組バンドグループです。

幅広い音楽性、メッセージ性の高い歌詞、高い演奏技術や表現力、仲の良いメンバーの関係性やキャラクター、独自の活動スタイルや世界観など全てが魅力です。

ベストアルバム「5」とMrs. GREEN APPLEが掲載された雑誌やグッズ

セルフプロデュースで、ステージ作りや音作りの細部にもこだわり、常に聴き手の事を考え、楽しめるように準備を徹底していてすごいです。

爆速で歩みつつも、「いつまでも熟さずに、青りんごのような気持ちでやっていきたい」という想いも含まれたバンド名や、「StaRt」というメジャーデビュー曲でも歌われているように、どこまでも初心を忘れずに高い熱量を持ち、さまざまなことに挑戦していて、とてもかっこいいです。

大森さんは、 10代の頃に、音楽で生活していくと決めたそうです。そのストイックさ、意志の強さが感じられます。構想がしっかりしていてセンスが感じられる楽曲は、「人が好き」という大森さんが心身を削りながら生み出している感じがします。曲を聴いていると愛や憂いなどの想いがイメージされ、「人の中で、自分は生きている」ということを、よく意識させられます。

まるで家族みたいに仲が良い

ミセスの5人が何事にも心から楽しんでいる姿が大好きです。メンバーは、バンドマスターである大森さんが、人柄で選んだそうです。そのためか、5人は家族に見えるほど、互いを大切にし合っていて、チームワークもよくとても仲良しです。

動画や写真、ラジオなどでは、メンバー同士で、ふざけあっていたり、ボケ・ツッコミの掛け合いなどの楽しいノリがあったり、とても面白いです。

ぜひ一度、見てみてください。

ミセスの仲の良さや軌跡が感じられるMVです。見ると、自然と笑顔になれます。また、ミセスからの「おかげさま」の思いが詰まっていて、人を嫌う事ができなくなるような作用を持つ、とても温かい曲です。

聴くたびに新しい発見がある歌詞

歌詞は韻をたくさん踏んでいて、言葉の表記や音にも工夫が凝らされていて、読んだり、聴いたりするたびに新しい発見があり、全く飽きません。

メッセージ性の強い、リアルな思いが込められた真摯(しんし)な歌詞は、喜怒哀楽、感情、無常、愛情、愛、寂しさ、憂い、孤独、苦しみ、葛藤、苦悩、理想、絶望、世の中への希望、人との出会いやつながりの尊さ、人々の醜さ、美しさ、大森さんの人生観、など、内容の濃い、深い意味を感じとれるさまざまなことが歌われています。大森さんの豊かな感性や、達観した視点による大森さんが伝えたいメッセージを、強い意志や音を通して伝えてくれます。だから、きっと、自分に当てはまる歌詞や、共感できる歌詞が見つかります。

ミセスの1曲の中には、大切な事がいくつも詰まっています。救ってくれたり、背中を押して勇気をくれたり、寄り添って優しく包み込んで安心させて心を癒やしてくれたり、こんなに弱い自分でも、「今も誰かがあなたを待ってるんだ」と言ってくれたりします。

時に強い言葉で、心に抱くものや、厳しい問いを突きつけられたり、「本当にそれで良いの?」と投げかけ、警告したりする、シニカルな歌詞にドキッとさせられます。

逃げずにどう生きるかを考えられるように

私たちが心がけるべき、大事なことを教えてくれたり、気づかせてくれたりする、すてきな歌詞に心が動かされます。私は、歌詞の伝えたい事、ストーリー、感情などが、心に響く瞬間や、歌詞の言葉の1つ1つが大好きです。

私は、ミセスの曲を聴いてから「逃げずにどう向き合い続けるか、どう生きるか」などを考えようと、思えるようになりました。ミセスの曲から、その考えるヒントをもらえます。

それから、前向きな思考ができるようになり、この世界にたくさんあふれている幸せ、愛、大切なものに気づけるようになったり、いろいろなことを考えられるようになり、考える幅や自分の世界が広がったりしています。大森さんの考え方や、言葉にたくさん救われたり、たくさんの大切な宝物をもらえたりしています。

ミセスだから、どんな歌詞をもすんなりと受け入れられ、ミセスのおかげで躍進的に成長し続けていけることができてています。私の頭の中に自然と流れてくる音楽や、聴きたくなる音楽のほとんどがミセスです。私は、ミセスに出会ってからずっとミセスの音楽をイヤホンや頭の中で聴きながら、日々生活をしています。

どんな時にも側にいて、寄り添ってくれて、私をサポートしてくれて、私の世界を彩り、豊かな世界にしてくれています。

高校生が共感できる曲がたくさん

ミセスの曲は、10代に向けて作られたものが多いため、高校生が曲から得られる事がとても多いです。また、作詞作曲などを手がける大森さんは、小学校6年生の頃から音楽をはじめ、高校2年生のときにミセスを組みインディーズデビューし、18歳でメジャーデビューしています。

つまり、ミセスの曲の中には、大森さんが中学生や高校生のときに作詞作曲したものもあるので、高校生なら、または、高校生だった人なら、共感できる点がきっとたくさんあるはずです。

幅広いジャンルの音楽をつくっているので、きっと、あなたの好きな曲が見つかるでしょう。曲の展開の多さには常に新鮮さが感じられます。色鮮やかで奇麗なサウンドには、ワクワク、キュンキュンして時には胸が苦しくなったりします。また、キャッチーなメロディーは親しみやすく、聴くと気分が晴れて明るくなり、リフレッシュできます。

歌うとさらに楽しくなれるので、いつも歌っています。とても楽しいので、オススメです。

特に「青と夏」は、青春や夏を感じられる曲です。「この曲の歌詞を聴くと聴かないとでは、高校生活の充実さが大きく変わる」と思うくらい、高校生の皆さんや全ての人に大切なことを教えてくれる曲です。

ぜひ、聴いてほしいです。

大森さんは、いろいろな声質や歌い方を使い分け、一つひとつの動きにまで心が込められているので、そこに注目してライブ映像を見ることで、さらにこの曲から得られる事が増すはずです。もちろん、他のメンバーの表現力もとても高く、演奏やパフォーマンスからは心が感じられます。

活動休止し準備中…進化し続けるミセスが楽しみ

2020年7月、表舞台での活動休止を発表し、新たなフェーズ(段階・局面)へ向かうための準備期間に入りました。きっとまだ見たことのないすばらしい景色を1からつくろうとしているにちがいありません。さらに進化し続けるミセスが、今後もとても楽しみで、ワクワクしています。

私は、そのミセスの新たなフェーズをつくるプロジェクトに参加して、ミセスと一緒にワクワクとドキドキを創造していきたいと思っています。

ミセスのフェーズ1 (第1章)、結成からの7年間の軌跡がギュっと詰め込まれた集大成のベストアルバム「5」が発売されました。ぜひ、手に取っていただきたいです。私は今、ミセスのことをずっと考えていて、気づいたら自然と笑顔になり、心が温まり、幸せになれます。同じ時間に生きていて、出逢えてよかったです。そして、とても感謝しています。(高校生記者・フェノメナ=3年)