【2020年2月7日:最新情報に更新】大学入試センターは2月6日、2020年度大学入試センター試験の平均点などの最終集計を発表した。本試験の平均点は、英語(筆記)や数学Ⅰ・Aなどで昨年より下がった。本試験と追再試験を合わせた受験者は、52万7072人で、志願者(55万7699人)に対する受験率は94.51%だった。
昨年の最終集計と比べると、数学Ⅰ・数学A(100点満点)で7.8点、数学Ⅱ・数学B(100点満点)で4.18点、英語(筆記=200点満点)で6.99点、平均点が下がった。一方、地理Bは4.32点、物理は3.74点、倫理は3.12点、平均点が下がった。
駿台予備校は、数学Ⅰ・Aについて問題量・計算量が前年並みながら新傾向の問題が多く出題されたため数学が苦手な層の得点のダウン幅が大きかったと分析している。英語(筆記)については、多岐にわたる素材を読み解くなど例年より取り組みづらい出題が目立ち、平均点低下につながったという。
地理歴史、公民、理科②の各グループの受験生1万人以上の科目の平均点に20点以上の差がある場合に検討される「得点調整」は行われなかった。
平均受験科目数は5.54科目だった(英語の筆記とリスニングは1科目と集計。理科①も1科目として集計)
センター試験は、平均点が6割程度になることを目指して作問されている。
2020年度センター試験(本試験)の主な科目の平均点(最終集計)と受験者数は次の通り。カッコ内は昨年の平均点(最終集計)
【国語(200点満点)】
国語 119.33点(121.55)49万8200人
【地理歴史(各科目100点満点)】
世界史A 51.16点(47.57)1,765人
世界史B 62.97点(65.36)91,609人
日本史A 44.59点(50.60)2,429人
日本史B 65.45点(63.54)160,425人
地理A 54.51点(57.11)2,240人
地理B 66.35点(62.03)143,036人
【公民(各科目100点満点)】
現代社会 57.30点(56.76)73,276人
倫理 65.37点(62.25)21,202人
政治・経済 53.75点(56.24)50,398人
倫理、政治・経済 66.51点(64.22)48,341人
【数学①(100点満点)】
数学Ⅰ 35.93点(36.71)5,584人
数学Ⅰ・数学A 51.88点(59.68)382,151人
【数学②(各科目100点満点)】
数学Ⅱ 28.38点(30.00)5,094人
数学Ⅱ・数学B 49.03点(53.21)339,925人
簿記・会計 54.98点(58.92)1,434人
情報関係基礎 68.34点(49.89)380人
【理科①(各科目50点満点)】
物理基礎 33.29点(30.58)20,437人
化学基礎 28.20点(31.22)110,955人
生物基礎 32.10点(30.99)137,469人
地学基礎 27.03点(29.62)48,758人
【理科②(各科目100点満点)】
物理 60.68点(56.94)153,140人
化学 54.79点(54.67)193,476人
生物 57.56点(62.89)64,623人
地学 39.51点(46.34)1,684人
【外国語筆記(200点満点)】
英語 116.31点(123.30)518,401人
ドイツ語147.90点(152.21)116人
フランス語138.41点(138.64)121人
中国語167.41点(150.89)667人
韓国語147.50点(126.25)135人
【リスニング(50点満点)】
英語 28.78点(31.42)512,007人