2020年度大学入試センター試験が1月18・19日に行われた。18日の地理歴史「世界史B」の第1問の問5では、出題に不備があり、受験者全員に得点(2点)が与えられることになった。

2020年度センター試験で出題ミスがあった世界史Bの問題
 

問題は、世界史上の制度や政策について述べた4つの選択肢の中から正しい選択肢を一つ選ぶもの。正解として想定されていたのは「①魏で、屯田制が実施された」だった。中国の「三国時代」の魏を想定して出題された設問だが、受験生が「戦国時代」の魏と考えた場合、正しい選択肢と言えなくなる。このため、大学入試センターは、この設問は受験者全員に得点を与えることを決めた。

大学入試センターによると、試験時間中に、受験生から指摘があったという。