駿台予備学校の英語科講師の増田悟先生に、話す力をつけるための方法について答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 英語を話す力を伸ばすコツは?

A. 音声教材をまねすることから始めよう。

恥ずかしがらずに英語を声に出して言ってみる習慣を身につけることが、スピーキングを上達させるコツだ。教科書の音声CDなどを聞くときは、聞こえた音をイントネーションまでまねしながら声に出してみるとよい。

単語や文法の断片的な知識を覚えてもいきなり流ちょうな英語を話せるわけではない。正しい英語の発音をまねすることから始め、自分の言いたいことを伝える練習へとステップアップさせていくとよいだろう。

正しい英語を話せるようにするには、正しい英文をたくさんインプットしておく必要がある。英語の会話表現には、仲間同士で使用されるスラング(くだけた表現)もあるが、これは親しくない外国の人々とコミュニケーションをとるときの表現としては適さないので注意しよう。

教科書の英文の暗唱から始めよう

まずは教科書などに載っている正しい英文を正確に暗唱し、その文の一部を自分が伝えたい内容に変えてみることで、会話表現のバリエーションを少しずつ増やしていくのが効果的だ。

学校の授業などで英語を使う場面があれば、間違うことを恐れずにどんどん英語で話してみよう。間違えたときは、「次はどう言えばよいか」をしっかり確認しておくと、スピーキング能力の向上につながるはずだ。

 

増田悟先生

(駿台予備学校 英語科講師)

ますだ・さとる 東京都出身。東大大学院ではロシア文学を専攻。分かりやすく熱意あふれる正統派の授業が身上。