勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の日本史科講師の田部圭史郎先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q.論述問題の対策はどうやって進めればよいですか?

A.教科書などを見ながら答案を作成し、解答例との違いをチェック。

論述問題では、「設問の要求に従って答えること」「論理的に記すこと」「具体的に記すこと」の3つを心掛けよう。

まずは、自分が第一志望とする大学の問題で、解けそう・書けそうなもの、すなわち学習が終わった範囲のものから始めてみよう。その際、教科書・ノートなど解答以外のものなら何を見てもよいので、自分で調べて「これで満点だ」と思える答案を書いてみよう。そして、その答案を解答例と見比べて、足りないもの・余計なものは何かを客観的にチェックしていくとよい。論述問題として出題されるポイントはある程度限られているので、この方法で問題演習をくり返していけば、書くべきポイントが自然と身についていくはずだ。

論述対策として最適なのは高校の教科書。高校の教科書は重要な史料や写真などが1冊にまとめられている非常に優れたテキストなので、まずは教科書の内容をしっかり押さえることを心掛けてほしい。

 
田部圭史郎先生(駿台予備学校 日本史科講師)
たなべ・けいしろう 神奈川県出身。専攻は経済思想史。「理解を深める板書」と「記憶に残る話」を心掛け、日々熱い授業を展開中。模試や教材などの作成にも携わっている。趣味はドライブと旅行。