勉強法についての悩みに、多くの受験生を合格へと導いてきた各教科の先生がアドバイス。駿台予備学校の地理科講師の宇野仙先生に答えてもらった。(構成・安永美穂)

Q. 用語が覚えられず、内容も複雑でよく分かりません。

A. 写真や図も活用し、授業のポイントを自分の言葉でまとめよう。

用語は言葉だけを丸暗記しようとするのではなく、教科書や資料集に載っている写真や図、イラストなどを見ながら勉強していくと、イメージがつかみやすくなる。授業でプリントが配られた場合は、そのプリントと教科書を見比べて、両方に共通して出てくる用語の意味は自分で説明できるようにしておくとよいだろう。

「用語の意味がよく分からない」と感じる場合は、その日の授業で習ったことのポイントを整理し、ポイントを理解する中で用語の意味を押さえていくようにしよう。大きめの付箋を用意し、ノートを見直すときに「今日のポイントは何か」を書いて貼り付けていくと、知識が整理しやすくなる。1回の授業で取り上げるポイントは多くても3~4つ程度なので、そのポイントを自分で見つけ出してまとめる練習をしていくと、用語の意味も理解しやすくなるはずだ。

 
宇野仙先生(駿台予備学校 地理科講師)
うの・たける 慶應義塾大学商学部卒。大学で交通経済・公共経済を研究。会社員を経て、教員免許取得後、現職。「地理で得た知識を旅先で思い出すこともあるでしょう。一生付き合える科目です」