年が明けたら「大学入試センター試験」(以下センター試験)が行われる。センター試験利用入試を導入する私立大学が増加し、多くの受験生が挑戦している。今回は、高校3年生のために、河合塾麹町校の校舎長・谷勝也さんにセンター試験直前期の具体的な勉強方法や生活についてうかがった。
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試験直前期の勉強は本番仕様にシフトチェンジ

今までは傾向理解や苦手分野の克服のために、センター試験の過去問を繰り返し解いてきたかもしれません。しかし試験直前期は、見直し時間も含んだ時間配分を考えて過去問にあたる必要があります。時間配分や解く順番を意識しながら実際の試験時間通りに解答しましょう。

注意事項は、問題文を読み間違えないこと。「適当でないものを選べ」を「適当なものを選べ」と思い込んで解答するケースが少なくないからです。また、マークシートの記入ミスがないよう注意しましょう。過去問を解きながら、注意深くマークするよう心がけてください。

直前期の過ごし方

勉強する時間帯は、直前期に入るまでは十分な時間がとれれば深夜まででもOKでした。しかし、本番で力を発揮するためには、遅くとも試験1カ月前から朝型に変え、体と頭を朝の学習に慣らしておきましょう

当日、会場を間違えたりするケースが少なくないので、前日までに、交通機関の確認や会場の下見をしておきましょう。試験に伴う注意事項もきちんとみ、事前に把握しておきます。

試験当日の注意事項

服装は会場の室温によって調節できるように、着脱しやすい服をオススメします。

電車の遅延があっても試験開始までに着けるように、余裕をもって出発します。息を整えて待てるよう、1時間前には着くようにしましょう

家を出る前に、受験票、筆記用具、時計、学生証、弁当など持ち物のチェックも忘れずに行います。

センター試験後が勝負気持ちを切り替え私大・二次試験へ

今年度のセンター試験は、1月19 日(土)・20日(日)です。昨年度より1週間遅いため、勉強時間はたっぷりありますが、センター試験が終わってから、私大・国公立大二次試験入試までの期間は短くなるので、センター試験の結果に振り回されず、気持ちを切り替えましょう。

センター試験のマークシート方式は、時間内に大量の設問を解く処理能力が求められるいわば“減点型”です。一方、二次試験は記述問題で、解答までの過程で部分点を取ることができる“加点型”です。センター試験が終わったら、気持ちを切り替え、記述問題の演習にあたります。

センター試験利用入試で私大入試を攻略しよう

センター試験利用入試は「定員が少ないから自分は無理」と諦めている人はいませんか?大幅な定員超過は減ったものの、それでも合格者は多めに出すので、チャレンジする価値はあります。受験料は一般入試より安く設定されており、また、現地に赴くことなく受験ができるため、休養日を作ることができます。効率よく活用し、合格のチャンスを増やしましょう。